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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

鳥獣保護区の巡視を行いました。

2013年12月19日
名古屋
 藤前干潟鳥獣保護区の巡視を行いましたのでレポートします。

 まず初めにやってきたのは、庄内川沿いの干潟です。
この場所はカモ類やシギ・チドリ類の採餌の場や休息地として
人気が高い場所です。

 彼らの餌となるカニや貝類が干潟にたくさん住んでいるようです。
この日は北風が大変強く、コガモが少々見られただけで、
水鳥の個体数は少なかったです。



【庄内川沿いにある干潟】

 次に、藤前地区の南陽海岸を巡視しました。
潮が引いた転石帯では生き物の姿はほとんど見当たらず、
石の下でカニやヨコエビの仲間が寒そうに身を潜めていました。
 
 普段は堤防の小段の部分で漂着ゴミが帯状に見られるのですが、
藤前干潟クリーン大作戦による清掃活動が先月に行われたためか、
この日はほとんどありませんでした。


【南陽海岸】

 南陽海岸からさらに西に向かい、日光川左岸と
国道23号線が交差する場所付近までやってきました。

 この場所は不法投棄スポットとなっており、
この日も冷蔵庫や家具、衣類などが投棄されていました。
冬になって、周辺の雑草が枯れたため、ゴミが
むき出しの状態となり、よく目立ちました。


【粗大ゴミが投棄されている現場】

 日光川の河口部に移動して戸田茶屋排水機場付近を巡視しました。
この場所も堤防直下に不法投棄されたゴミ類が目立ちました。
ヨシ原に目を向けると多量の漂着ゴミが確認されました。




【戸田茶屋排水機場周辺の様子】

 次に、飛島村の一角に存在する干潟、通称「飛島干潟」にやってきました。周辺は工場地帯となっており民家はほとんどありません。
道路を行き交うのは大型トラックばかりです。

 良好なヨシ原が広がっており、干潮時には広大な干潟が
干出する場所となっております。

 


【飛島干潟】

 工場地帯の中を移動して貯木場までやってきました。
ここは木材の貯蔵スペースに浮かんでいる大木の上で水鳥が
羽を休めている姿を見ることができるポイントです。
この日は、ほとんど水鳥の姿を見ることができませんでした。



【工場地帯の中にある貯木場】

 動植物の生息状況や不法投棄、密漁の監視、
保護区内の施設の状態など、巡視でチェックする項目は
多岐に渡ります。季節によって見られる生き物や植物が違うので、
巡視をしていると四季の変化を感じることができます。
鳥獣保護区を適切に管理していくためにも定期的な巡視がかかせません。