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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

パークボランティア勉強会が開かれました

2013年12月12日
志摩
パークボランティア(以下PV)さんのミニ勉強会が開かれています。
私も開催のお手伝いで参加させていただいたのでご報告します(^^)/

「志摩半島の生きものたち」

【講師:若林 郁夫 氏(鳥羽水族館職員、志摩半島野生動物研究会)】
野生動物の調査や外来植物の駆除など、幅広く活躍されている方です。
特に、三重県内におけるウミガメの産卵・上陸状況については、20年以上詳しく調査されています。長年にわたる調査結果から分かってきたことや、起きている問題についてお話していただきました。

三重県では、年間50頭のウミガメの死亡が確認されています。
死亡原因は、定置網に誤って迷い込んでしまうのが一番多いんだそう。
水上に顔を出せない構造のものだと、ウミガメは溺れてしまうためです。
堤防の建設などにより産卵場所が少なくなったことも原因の一つとして挙げられていました。

「水生昆虫や付着藻類を用いた生物学的水質判定法」

【講師:石橋 亮 氏(大阪府立環境農林水産総合研究所)】
一昨年まで、横山ビジターセンターの職員としてお勤めだった方です。
主題は「水に関わる調査の方法」。水生生物、パックテスト、透視度板を用いる方法について、それぞれ演習を交えながら教えていただきました。

【パックテストによる水質判定】

【透視度板で水の透明度を測定中】

【底に書かれた十字の二重線がはっきり見えるところまで水位を下げます】

こんな風な勉強会を重ねながら、PVのみなさんは
日々解説や調査のスキルを磨いていらっしゃいます。
以上、ミニ勉強会のご報告でした(^^)♪