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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

★出前講座を実施しました

2013年09月27日
名古屋
 名古屋自然保護官事務所では藤前干潟の生き物や
自然について楽しく学べる出前講座を実施しています。
職員がご要望のあった小学校や中学校などに出張し、
藤前干潟の生き物や環境問題についてお話しします。
詳しくはこちらをご覧下さい。

 名古屋自然保護官事務所では、名古屋市立東海小学校にて
3年生1クラス(29名)を対象に、藤前干潟の生き物や
自然について学ぶことを目的として、総合学習の時間に
出前講座を実施しました(9月20日)。
 
 東海小学校は昨年も出前講座を受けていただきましたが、
時期が2月であったため干潟の生き物たちと触れあうことが
できませんでした。今回は生き物が干潟で豊富に見られる
季節に依頼を受けたので、干潟に住む生き物たちに出張して
もらいました。

 皆さんは観察力が鋭く、教室に入るとすぐに容器に入った
生き物の存在に気付き「カニだ!動いてる!」と口々に話していました。


【講義の様子】

 講座内容は主に藤前干潟の自然環境と干潟に生息する
多様な生物の紹介で、漂着ゴミの問題についても触れました。
皆さんは干潟という場所にあまりなじみがないようでしたが、
イラストや写真で干潟の特徴を紹介すると納得している様子でした。
 
 今回も干潟の泥を持参して触れてもらいました。皆さんは泥の
感触や匂いを確かめ、砂場や運動場の砂とは異なる事に気づき、
干潟が川と海の接点に存在することを実感しているようでした。

 藤前干潟に住む生き物については、持参したカニや貝類に
触れてもらい、各々の生態や特徴を説明しました。皆さんは
「待ってました!」と言わんばかりにカニを手に取り、動きや
形の特徴を食い入るように観察していました。皆さんは生き物に
大変興味があり、生き物が人の関心を引きつけるパワーが
あることを改めて実感しました。


【干潟の生き物にふれあう】

 今回の講座では干潟に住む二枚貝の特性を知ってもらう
ために、シジミを用いた水質浄化実験も実施しました。
シジミが水の中に溶け込んでいる餌を食べており、水質の
浄化に寄与していることを知ってもらいました。


【シジミの浄化実験の様子】

 たくさんの生き物が住んでいる藤前干潟ですが、
困ったことに川や海から多量のゴミが藤前干潟に流れ着き、
干潟に生息する生き物に影響を与えていることを実例を交えて
紹介しました。皆さんは、藤前干潟に流れ着いた多量のごみの
写真や実物のごみを見て大変驚いている様子でした。
 今回の講座を通して、藤前干潟の重要性について知り、
生き物の命の大切さを実感していただいたのではないでしょうか。

 さて、いよいよ「藤前干潟ふれあいデー2013」の開催日が
近づいてきました。藤前干潟に関する展示やステージ、
観察会など楽しいイベントが盛りだくさん!

ふれあいデーの詳細は以下をご覧下さい。
名古屋市HP

藤前干潟ふれあいデー2013とサイエンスカフェのお知らせ

10月5日は藤前干潟に是非お越し下さい。