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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

赤石山へ

2013年09月06日
志賀高原
こんにちは、志賀高原からです。
今回も志賀高原のトレッキングコースを紹介します。
前回は渋池から木戸池という一般向きのコースでしたが、今回は東館山→寺子屋山→金山沢の頭→赤石山→大沼池→大沼池入口という、志賀高原観光協会のトレッキングマップでは「上級/健脚向けコース」となっているコースです(下図の赤線)。
このコースの距離は約11km、私が要した時間は約5時間(休憩45分を含む)でした。東館山の標高は2,000m弱、赤石山は2,108m、大沼池畔は約1,730m、大沼池入口は約1,560mと高低差が比較的あり、行動時間が長めなのでご注意ください。



なぜ、このコースかというと。
一つは、歴代のレンジャーとアクティブ・レンジャーが調査した歩道(登山道、トレッキングコース)の履歴を見たところ、金山沢の頭から赤石山の区間を歩いた最近の記録がないことが分かったため。もう一つは、他のコースの利用者とお話をした時に、赤石山に行きます、行きたいということを聞いたため。

さて、歩道の状況です。
このコースの魅力の一つは赤石山山頂からの眺めです。寺子屋山から赤石山までは緩やかな起伏のある尾根を歩くのですが、眺望のない部分が多いため、赤石山山頂からの眺めには感嘆します。

<赤石山山頂からの眺望。この日は雲が多かったので今一つです。>
眼下に大沼池。その上左のピークが裏志賀山・志賀山、稜線を左に進んで平らな山が鉢山、鉢山の上に突き出た三角形のピークが笠ヶ岳。雲がなければ北アルプスの稜線も見えるのですが。

コースから少し寄り道して、赤石山から東に10分ほど歩くと仙人池があります。針葉樹林にある静かな池です。



その後、赤石山から大沼池までは急傾斜の下りです。階段がありますが、浮いているもの、踏面の土が流出しているものがあります。慎重に歩いてください。
そして、このコースのもう一つの魅力は大沼池の眺めです。水の色が素敵なので写真を撮影したのですが、今回は天気のせいか普通の池のような色となってしまいました。なので、写真は載せません。

最後に、大沼池から大沼池入口までは未舗装の林道を歩きます。単調な景色が続くと思うかもしれませんが、見所はあります。

<風穴のように冷たい風が吹き出す場所。平成23年8月24日撮影。>


<ヒカリゴケ、写真中央の岩の間でほんのりと光っているもの。平成23年8月24日撮影。>

赤石山へは、このコースの他に、硯川→四十八池分岐→忠右衛門新道→赤石山というコースもあります。赤石山山頂で出会った方は、このコースを利用されていました。

なお、この日記で「金山沢の頭」と言っている地点(東館山・岩菅山・赤石山の分岐)は、国土地理院の2万5千分の1地形図では「寺子屋峰」となっています。今回は地元での呼び名(志賀高原観光協会のトレッキングマップ)に従いました。