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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

渋池から木戸池へ

2013年09月03日
志賀高原
こんにちは、志賀高原からです。
今回は渋池(しぶいけ)と木戸池(きどいけ)を結ぶコースを紹介します。下図の赤線です。



四十八池までの往復は、いつもは硯川~渋池~四十八池湿原というコースを使うのですが、今回は復路に初めて渋池から木戸池に向かう、このコースを使いました。
渋池~四十八池に比べると、利用者が少ないこともあり、静かでした。距離は短いのですが、池、原生林、ダケカンバ林などいろいろな景観を見ることができました。
往路で硯川に駐車した場合、木戸池からバスを利用して硯川に戻らないといけないことが少し面倒ですが、もし、時間と体力に余裕があれば、このコースの利用も面白いと思います。所要時間は、渋池から木戸池に向かう場合は約30分、逆は約45分です(時間は体力、装備等により変わるので目安です)。

さて、歩道の状況です。渋池のほとりから木戸池へ向かう歩道の入口には、「熊が出没 ご注意!!」とありますが、このコースだけ特に熊が多いというわけではありません。



志賀山の中腹を通るコースなので溶岩の上に発達した森林を見ることもできます。志賀山の最も新しい噴火は約5万年前と言われています。この噴火で流れ出した溶岩からできた岩塊の上に、現在では林ができています。


そして、ひょうたん池です。


ひょうたん池を過ぎしばらく歩くと傾斜がやや急になり、周辺はダケカンバ林になります。足元が滑りやすいところが時々あるので注意してください。そして、木立の隙間から国道が見えてくると木戸池までもう少しです。


志賀高原には散策程度から本格的な登山まで多くのトレッキングコースがあります(志賀高原観光協会のトレッキングマップには19のコースが載っています)。体力や目的、時間に合わせてコースを選べて、どのコースにも見所があることが志賀高原のトレッキングコースの魅力だと思います。どうぞお出かけください。