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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

外来植物公開シンポジウム

2013年07月16日
白山
こんにちは。
白山にも登山シーズンがやってきました。
山上ではかわいらしい高山植物が一斉に咲き始めました。

【高山域の可憐な植物の姿】

本日、世界遺産登録された富士山でのマイカー規制についてニュースで取り上げられていましたが、白山でも10月14日(月)まで金~月曜日にかけてマイカーの規制を行っています。
マイカーでは市ノ瀬までしか入れません。
きちんと登山計画していっても計画通りに行けなかったら意味が無いですからね。
なので、別当出合を利用される方は以下を調べてから登山計画をしてください。

石川県HP↓
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/peak.html


山上の生き物はとても華やかに見えますが、非常に繊細です。
低地や外国から来た生き物から、その繊細な生き物を守ろうということを皆さんに考えてもらうために、外来植物公開シンポジウムを7月7日に環境省と環白山保護利用管理協会で開催しました。

【統括自然保護企画官による挨拶】

外来植物とは、なんぞや?という事を広く一般に知って頂き、白山の現状や、外来植物がある為に、いまいる高山域の生き物にどのような影響が与えられるか、等の講演がありました。

【白山についてのパネル展示】


そして、実際に調査研究や、施設整備、外来植物の除去をしている方、白山野生動物研究家などが、パネリストとなり、意見交換会が行われました。
とても専門的なお話から、現場からの生の声も聞けたりして、現在白山でどのような問題があるかということを認識できたのではないかと思います。

また、休憩中にはオオバコ茶が配られたり、外来植物に関するクイズに正解すると抽選でプレゼントなどが配られるようなレクリエーションもありました。

【おなじみのオオバコ茶】

【クイズ正解者にはすてきなプレゼントも】

関係者だけで奮闘するのではなく、白山を抱える地元住民と一緒に白山について考えられる良い機会になりました。
注意頂きたいのは、オオバコやスズメノカタビラの様な外来植物を抜いてください!ということだけを皆さんに伝えているのではありません。
今回も発表していた先生も言っていたように、決して外来植物は悪くは無く、私たち人間が持ち込んでいるということを認識して頂きたいと思っています。
オオバコも良い例ですが、一度簡単に持ち込まれた外来生物は、植物だけに関わらず、動物や菌類なども含め、そこから取り除くということは非常に困難だということを理解して頂きたいと思います。

白山の玄関口には種子除去マットなど、山上に外来植物の種などを持って行かないような対策をしています。
白山の豊かな自然を守るために、このような対策ひとつひとつを実際に使用して頂き色々考えて頂けると幸いです。
そして、皆さんが白山の自然を守るという広い意味で考えて頂けたけたら、今後も美しい白山の姿が見続けることができるのではないでしょうか。

皆さん、長い時間お疲れ様でした。