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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

妙高高原春だより

2013年05月14日
妙高
 今年は連休あたりまで気温の低い日が多く、平野部の田んぼに水が引かれるのも遅れていましたが、先週から気温も徐々に上がり、妙高高原もようやく春のさかりを迎えたように感じます。

 環境省パークボランティアの皆さんの「ミズバショウ解説活動」は連休で終了しましたが、その後もしばらく続いた気温の低い日のおかげで、いもり池周辺の少し小ぶりなミズバショウたちは例年に比べて長く見頃が続き、訪れた多くの皆さんに楽しんで頂くことができました。




 先週まで一面、白い仏炎苞で満たされていた湿原は、週末から今日までの暖かさのお陰もあり、葉の緑が強くなっていましたが、まだところどころ白いミズバショウもみられ、今日も、暖かな春の日差しに誘われたのか、多くの来訪者の皆さんで賑わっていました。

 湿原の裏側を通る遊歩道に入れば、侵入防止柵の手前からになりますが、間近でミズバショウを観察することもできます。




 立ち上がっていた仏炎苞は下がり、代わりに鮮やかなグリーンの葉がすでに40cmほどの高さまで力強く伸びてきていました。




 周りをよく見わたせば、ミズバショウの大きな葉の下にピンク色のショウジョウバカマの花がひっそり咲いていたり、遊歩道脇ではスミレの仲間も多く見みることができました。




 その他、花期は終わりに近づいていますが、ヤマザクラやモクレンの仲間のタムシバなどもあと少し楽しむことができ、妙高高原の春に彩りをそえてくれています。

 いもり池周辺は、ミズバショウやその他ご紹介した花々が終わっても、すでに花を付け始めたミツガシワをはじめとした多くの植物の花期が続き、自然を身近に体験できる貴重なスポットとなっています。

 現在、環境省長野自然環境事務所では、このような妙高高原地域の美しい自然を守るために活動して頂けるパークボランティアを追加募集しています。詳しくは環境省長野自然環境事務所ホームページ( https://chubu.env.go.jp/nagano/ )でご確認頂くか、妙高高原自然保護官事務所までお問合せください。

妙高高原自然保護官事務所
電話:0255-86-2441(平日8:30~17:15)

 いもり池周辺の季節の自然情報や妙高高原の各種イベント等の詳しい情報は、妙高高原ビジターセンター、妙高市観光協会でも提供されています。

妙高高原ビジターセンター
電話:0255-86-4599
URL:http://www.myoko.tv/mvc/

妙高市観光協会
電話:0255-86-3911
URL:http://www.myoko.tv/