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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

早春の妙高高原

2013年04月17日
妙高
 妙高高原自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーとして今年で4年目の春を迎えました。
また新たな気持ちで取り組んでいきたいと思いますので、今年度もよろしくお願いします。

 さて、先週は、妙高高原ビジターセンターで共催行事「雪上観察会」等で3月末まで一般参加のお客様に貸し出した歩くスキー、スノーシュー、スキー架台等の用具類を
「今シーズンもお世話になりました。来シーズンもよろしくお願いします。」
の気持ちを込めて、新しく来られた館長さん、スタッフさんたちとともに丁寧に片付けました。




 併せて、ビジターセンター雪囲いの片付けもお手伝いしました。
 毎年この作業を済ませると、妙高高原にもいよいよ春がやってくるなぁ、と感じます。

 週末から今日までは、かなり暖かい日が続き、通勤途中に眺める妙高山の雪形「跳ね馬」も日に日にくっきりしてきて、雪解けに時間のかかる妙高高原も一気に春めいてきました。

 午前中から風もなく気温も上がったせいか様々な鳥のさえずりも多く聞こえるようになり、事務所前のブッシュではアカゲラがせわしなく餌を探していました。
 残雪が消えた地面からはフキノトウも一気に黄緑色の顔をだしていましたので、動植物たちの様子が気になって、いもり池周辺に春を探しに行ってきました。




 池の遊歩道脇では、上越市内から訪れた皆さんが霞たなびく妙高山を写生されていました。妙高山は、季節毎に違った表情と独特の美しさで、訪れる人々を迎えてくれます。

 いつものように周辺のゴミ拾いをしながら、木道を歩いて妙高山側の湿原に近づくと、餌を探していたのでしょうか、ハクセキレイが2羽、慌てて飛び立ちました。
 セキレイが飛び立ったあとの雪の消えた湿原に目をこらすと、ポツポツと白いものが…




 写真では見えにくいかもしれませんが、すでに白い仏炎苞のミズバショウが出始めていました。
 大雪だった昨年よりかなり早い春の到来を感じました。

 いもり池の中を覗くと、コイやフナたちが驚いて一斉に体を翻し、ビジターセンター駐車場に向かえばキセキレイが飛び立ちます。妙高高原の春のさかりもあと少しといった感じ、なんだかウキウキしてくるショート・トリップでした。
 4月末からは、環境省パークボランティアによるいもり池周辺の自然解説「ミズバショウ解説活動」が始まりますし、連休中には妙高に春の訪れを告げるお祭り「艸原祭」も開催されます。
 皆さんも、今年の春は妙高高原で豊かな自然の恵みに癒やされに訪れてはいかがでしょうか。

 いもり池周辺の季節の自然情報や各種イベント等の情報は、妙高高原ビジターセンターでも提供されています。
電話:0255-86-4599
URL:http://www.myoko.tv/mvc/

 「艸原祭」などの妙高全般に関する情報は、妙高市観光協会で提供されています。
電話:0255-86-3911
URL:http://www.myoko.tv/