アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
白山のエコツーリズムをはかる
2013年02月27日
白山
こんにちは。
昨晩から白峰は暖かく、昨晩は雪ではなく雨が降っていました。
東北地方では5mを超える積雪とのニュースを見ましたが、白峰は至って平穏な時間が流れています。
先日、群馬県・長野県をまたぐの浅間山への視察へ24日~25日に行ってきました。
皆さんは「公園管理団体」って知っていますか?
公園管理団体とは、その名の通り国立公園・国定公園の中にある自然歩道や施設を維持管理したり、エコツーリズムを推進し、地域活性を計ったり、環境保全活動や普及啓発活動の推進、調査研究を推進させる団体です。
なんと、全国に5つの団体しか指定されていないそうです。
↓環境省HP「公園管理団体とは」
http://www.env.go.jp/park/support/parkworkers.html
白山麓広域(4県6市1村)で活動する環白山保護利用管理協会がその公園管理団体を目指しています。
今回は上信越国立公園にある浅間山山麓で公園管理団体に指定されているNPO法人浅間山麓国際自然学校との意見交換会に行ってきました。
意見交換会には、お休みにも関わらず、東御市、嬬恋村、万座自然保護官事務所、鹿沢温泉の方々も同席してくださいました。
【意見交換中】
この地区では地域のインタープリターにも多額の給料を支払う能力もあり、地域の活性にも繋がる様な仕組み、事務局体制がしっかりしていました。
もちろん、環白山保護利用管理協会と浅間山麓国際自然学校とは置かれている状況も似てはいますが、違うところは全く違います。
個人的に感じたのは、行政、民間がお互いに信頼し合い、地域の活性・保全を目指している様子をひしひしと感じられました。
白熱した意見交換会で、とても胸を打たれる言葉があったり、厳しいご意見を頂いたりで、環白山保護利用管理協会の方々も大きくうなずく姿がよく見られました。
夜は安藤百福自然体験活動指導者養成センターで懇親会があり、同センターに出向中のトヨタ白川郷自然学校の山田さんともお会いでき、白山、浅間山の活性に向けての話が盛り上がりました。
【オシャレな安藤百福センター】
【浅間山の日の出】
意見交換会以外では、地域の視察に、万座の自然保護官事務所の黒江レンジャーと小林アクティブレンジャーも合流し、案内いただきました。
今回、白山でのエコツーリズム推進を計り、活動の拠点となる場所を中心に視察を行いました。
○高峰高原ビジターセンター
【外に出るとかなり寒いので、ここでお茶が飲みたくなる理由も分かります】
車で2000m弱まで行くことができます。
ビジターセンターは現在、浅間山麓国際自然学校の管理になっており、中にはおしゃれなカフェもありました。
白山にはない光景ですね。
○鹿沢インフォメーションセンター
【設備が整った施設が印象的でした。】
インフォメーションセンターは情報発信の拠点でもあり、環境省のパークボランティアの活動拠点ともなっています。
散策路をガイドするとのことでしたが、ボランティアがガイド関係の民営を圧迫しない様、ガイド後のオプションとして民間のガイドにつ繋げる素晴らしいシステムが出来上がっていました。
○湯の丸自然学習センター
【ここも標高が高いので、雪を踏むとキュッキュ音が鳴りました】
浅間山麓国際自然学校の拠点ともなっている施設です。
スキー場も近く、様々なパネルやジオラマがありました。
○ピッキオ
【野鳥が沢山周りに飛んでいました】
場所を軽井沢に移し、軽井沢でのネイチャーツアーを促進するピッキオにて、プログラムや会社運営についてお話を聞いてきました。
今回の視察を通じ「上信越国立公園(浅間山山麓)」と「白山国立公園」での特色の違いを大きく感じることができました。
上信越高原国立公園である浅間山山麓はスキー場、他に中部山岳国立公園に位置する立山と同様に、リフトや車で2000m近くまで行くことができるようなレジャーやエコツーリズム要素が沢山組み込まれていました。
白山国立公園はそのような施設もなく、人の居住区も非常に少なく、自然保護の観点で特化している様子がうかがえます。(あくまで私の私見ですが・・)
これらは、行政、民間の意識を積み上げた先人の努力の結晶であり、白山においても「豊かな自然」というエコツーリズムへの材料があります。
この広い白山国立公園で「豊かな自然」を利用したエコツーリズムが発展していくためにも、環白山保護利用管理協会が行う「地域連絡会」という地域の各団体やステークホルダー(利害関係者)と行政をつなぐ役割というのが非常に大切になってきます。
今日も公園管理団体を目指す環白山保護利用管理協会が奮闘しています。
「地域連絡会」のような影の努力を行っている団体もあるのだな、という理解を深めて頂き、地域の活動団体が一丸となり、更には地域同士が一丸となり、白山のエコツーリズム、地域活性していくことを願っています。
昨晩から白峰は暖かく、昨晩は雪ではなく雨が降っていました。
東北地方では5mを超える積雪とのニュースを見ましたが、白峰は至って平穏な時間が流れています。
先日、群馬県・長野県をまたぐの浅間山への視察へ24日~25日に行ってきました。
皆さんは「公園管理団体」って知っていますか?
公園管理団体とは、その名の通り国立公園・国定公園の中にある自然歩道や施設を維持管理したり、エコツーリズムを推進し、地域活性を計ったり、環境保全活動や普及啓発活動の推進、調査研究を推進させる団体です。
なんと、全国に5つの団体しか指定されていないそうです。
↓環境省HP「公園管理団体とは」
http://www.env.go.jp/park/support/parkworkers.html
白山麓広域(4県6市1村)で活動する環白山保護利用管理協会がその公園管理団体を目指しています。
今回は上信越国立公園にある浅間山山麓で公園管理団体に指定されているNPO法人浅間山麓国際自然学校との意見交換会に行ってきました。
意見交換会には、お休みにも関わらず、東御市、嬬恋村、万座自然保護官事務所、鹿沢温泉の方々も同席してくださいました。
【意見交換中】
この地区では地域のインタープリターにも多額の給料を支払う能力もあり、地域の活性にも繋がる様な仕組み、事務局体制がしっかりしていました。
もちろん、環白山保護利用管理協会と浅間山麓国際自然学校とは置かれている状況も似てはいますが、違うところは全く違います。
個人的に感じたのは、行政、民間がお互いに信頼し合い、地域の活性・保全を目指している様子をひしひしと感じられました。
白熱した意見交換会で、とても胸を打たれる言葉があったり、厳しいご意見を頂いたりで、環白山保護利用管理協会の方々も大きくうなずく姿がよく見られました。
夜は安藤百福自然体験活動指導者養成センターで懇親会があり、同センターに出向中のトヨタ白川郷自然学校の山田さんともお会いでき、白山、浅間山の活性に向けての話が盛り上がりました。
【オシャレな安藤百福センター】
【浅間山の日の出】
意見交換会以外では、地域の視察に、万座の自然保護官事務所の黒江レンジャーと小林アクティブレンジャーも合流し、案内いただきました。
今回、白山でのエコツーリズム推進を計り、活動の拠点となる場所を中心に視察を行いました。
○高峰高原ビジターセンター
【外に出るとかなり寒いので、ここでお茶が飲みたくなる理由も分かります】
車で2000m弱まで行くことができます。
ビジターセンターは現在、浅間山麓国際自然学校の管理になっており、中にはおしゃれなカフェもありました。
白山にはない光景ですね。
○鹿沢インフォメーションセンター
【設備が整った施設が印象的でした。】
インフォメーションセンターは情報発信の拠点でもあり、環境省のパークボランティアの活動拠点ともなっています。
散策路をガイドするとのことでしたが、ボランティアがガイド関係の民営を圧迫しない様、ガイド後のオプションとして民間のガイドにつ繋げる素晴らしいシステムが出来上がっていました。
○湯の丸自然学習センター
【ここも標高が高いので、雪を踏むとキュッキュ音が鳴りました】
浅間山麓国際自然学校の拠点ともなっている施設です。
スキー場も近く、様々なパネルやジオラマがありました。
○ピッキオ
【野鳥が沢山周りに飛んでいました】
場所を軽井沢に移し、軽井沢でのネイチャーツアーを促進するピッキオにて、プログラムや会社運営についてお話を聞いてきました。
今回の視察を通じ「上信越国立公園(浅間山山麓)」と「白山国立公園」での特色の違いを大きく感じることができました。
上信越高原国立公園である浅間山山麓はスキー場、他に中部山岳国立公園に位置する立山と同様に、リフトや車で2000m近くまで行くことができるようなレジャーやエコツーリズム要素が沢山組み込まれていました。
白山国立公園はそのような施設もなく、人の居住区も非常に少なく、自然保護の観点で特化している様子がうかがえます。(あくまで私の私見ですが・・)
これらは、行政、民間の意識を積み上げた先人の努力の結晶であり、白山においても「豊かな自然」というエコツーリズムへの材料があります。
この広い白山国立公園で「豊かな自然」を利用したエコツーリズムが発展していくためにも、環白山保護利用管理協会が行う「地域連絡会」という地域の各団体やステークホルダー(利害関係者)と行政をつなぐ役割というのが非常に大切になってきます。
今日も公園管理団体を目指す環白山保護利用管理協会が奮闘しています。
「地域連絡会」のような影の努力を行っている団体もあるのだな、という理解を深めて頂き、地域の活動団体が一丸となり、更には地域同士が一丸となり、白山のエコツーリズム、地域活性していくことを願っています。