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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

自然だよりをお届けします!

2013年01月09日
名古屋
 皆さま、新年明けましておめでとうございます。
本年もアクティブ・レンジャー日記を通じて、身近な自然や各種イベントなどの情報をどんどん発信して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。



【稲永ビジターセンターから名港トリトンを臨む】

 稲永ビジターセンター周辺の自然環境や生き物たちの動きは、先月と比べても大きな変化は見られず、平穏な日々が続いております。センター南側に位置する日当たりの良い築山の斜面では、所々でタンポポが花だけ地面から顔を出して綺麗に咲いています。



【築山に咲くタンポポ(写真左)と枯れ枝にぶら下がるミノムシ(写真右)】

 ここ数日は晴天が続いており、日中はポカポカしていても太陽が雲に隠れると気温が一気に下がるのを感じます。時折吹く風はとっても冷たく、枯れ枝にぶら下がるミノムシは風に揺られ、メジロも2羽寄り添って寒そうにしている様子が観察されました。



【建物の雨どいにぶら下がるヤマガラ(写真左)と寒そうに寄り添うメジロ(写真右)】


【目まぐるしく動き回るカワラヒワ(写真左)とマガモのペア(写真右)】

 干潟に目を向けるとカモの仲間がのんびりと静かな水面に浮かんでおり、センター周辺の林ではカワラヒワやヤマガラ、メジロたちがピーヒャラさえずり、木から木へと目まぐるしく飛び移っております。日中、静かな稲永公園は鳥たちの鳴き声で大変賑やかです。



【グミの実をくわえるメジロ】


【ツクシガモの群れ】

 現在、白いボディと黒いヘッド、赤いくちばしが特長のツクシガモが、ここ藤前干潟で見られます。九州地方の沿岸に渡来する冬鳥で、藤前干潟にやってくるのは大変珍しく、一度に8羽も見られるのは今回が初記録です。まだ、しばらく当水域に留まっているそうなので是非、藤前干潟で観察、写真撮影してみて下さい。
今がチャンスですよ!