アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
白山の登山者数の集計作業
2012年12月03日
白山
こんにちは。
白峰も2回ほどでしょうか、雪が降りました。
県道は11/14の1回目の降雪によって閉鎖になりました。ついに白山に登れなくなり、長い冬の始まりです。
今年度は白山国立公園50周年記念式典もあり、式典後は、後回しにしていた市ノ瀬ビジターセンターの閉館作業や、登山道や駐車場に設置した標識の撤去等でバタバタと過ぎていきました。
バタバタが過ぎた後は、ゆっくりとくつろぎながら仕事をしていた訳ではありません。
「冬のお仕事は楽でしょ?」と良く聞かれますが、冬こそやるべき事が沢山あります。
色々な打合せに行く瀬川レンジャーを見ながら、ここ2週間ほど息を潜め、世良アクティブレンジャー(以下AR)は何をしていたのか。
それは、夏期に設置していた登山者カウンターの分析を行っていました。
この登山者カウンターは、白山全域に21台も設置されております。
さすがに世良ARもこの21台分のデータを処理には苦戦し、数字と数式が夢の中に出て来るほどでした。
【岩屋俣谷園地に設置された登山者カウンター】
この登山者カウンターによって登山者数の把握ができるので、自然環境の保護や国立公園の適正な利用について考えるのに大いに役立っています。
今年度の登山者数と昨年度と比べると、ほぼ横ばいにあり。目立った増加なく、その代わりに、山麓にある岩屋俣谷園地の利用者数が倍以上に増加しています。
これは、関係者の方々の周知効果があったものと思われます。
白山への登山者数が増えることはとても望ましい反面、利用者数が増えすぎてしまうと、自然が抱えることが出来る人間の利用量を超えてしまい、いわゆる「オーバーユース」を引き起こしてしまします。
そのような過剰利用にならないためにも、例えば砂防新道1つだけの魅力を紹介するのではなく、チブリ尾根や釈迦新道のブナ原生林の紅葉のや山麓にある岩屋俣谷園地の白山パノラマビューや刈込池周遊コースの紅葉など、白山が持つ様々な魅力を紹介し、結果利用を分散させる必要があります。
「白山」というと「登山」という意識も高いですが、実は園地や散策路に関して知らない方が結構多いので、これからも関係者で周知していく必要性があります。
この様に、白山魅力発進の為にも役に立ち、遭難対策の面からも非常に必要とされるデータとなります。
しかしながら、ここ10年間弱登山者カウンターを設置し、データをとり続けていますが、現在白山における適正な利用者数はいくらなのか?という問いの回答に堪えられるデータは集まっていません。
また、登山者カウンターデータの活用やデータ測定方法など、まだまだこれから取り組むべき課題が沢山残されています。
例外はありますが、白山中核部においては、少なくともここ10年間で40,000~45,000名程の登山者が訪れています。
適正な利用者数を把握するためにこれから長年データをとり続ける事が必要だと思われます。
そのため、白山の自然環境保全のため、以下のご協力をお願いします。
・機械がしっかりカウントできるよう、1人づつ順番に、できれば少し前の人から間隔を空けて通過して下さい。
・目の前を何度も往復するなどのいたずらはご遠慮下さい。
・カウンターの外的破損等が見られる場合は白山自然保護官事務所(076-259-2902)までご連絡下さい。
皆さんのご協力をよろしくお願いします。
白峰も2回ほどでしょうか、雪が降りました。
県道は11/14の1回目の降雪によって閉鎖になりました。ついに白山に登れなくなり、長い冬の始まりです。
今年度は白山国立公園50周年記念式典もあり、式典後は、後回しにしていた市ノ瀬ビジターセンターの閉館作業や、登山道や駐車場に設置した標識の撤去等でバタバタと過ぎていきました。
バタバタが過ぎた後は、ゆっくりとくつろぎながら仕事をしていた訳ではありません。
「冬のお仕事は楽でしょ?」と良く聞かれますが、冬こそやるべき事が沢山あります。
色々な打合せに行く瀬川レンジャーを見ながら、ここ2週間ほど息を潜め、世良アクティブレンジャー(以下AR)は何をしていたのか。
それは、夏期に設置していた登山者カウンターの分析を行っていました。
この登山者カウンターは、白山全域に21台も設置されております。
さすがに世良ARもこの21台分のデータを処理には苦戦し、数字と数式が夢の中に出て来るほどでした。
【岩屋俣谷園地に設置された登山者カウンター】
この登山者カウンターによって登山者数の把握ができるので、自然環境の保護や国立公園の適正な利用について考えるのに大いに役立っています。
今年度の登山者数と昨年度と比べると、ほぼ横ばいにあり。目立った増加なく、その代わりに、山麓にある岩屋俣谷園地の利用者数が倍以上に増加しています。
これは、関係者の方々の周知効果があったものと思われます。
白山への登山者数が増えることはとても望ましい反面、利用者数が増えすぎてしまうと、自然が抱えることが出来る人間の利用量を超えてしまい、いわゆる「オーバーユース」を引き起こしてしまします。
そのような過剰利用にならないためにも、例えば砂防新道1つだけの魅力を紹介するのではなく、チブリ尾根や釈迦新道のブナ原生林の紅葉のや山麓にある岩屋俣谷園地の白山パノラマビューや刈込池周遊コースの紅葉など、白山が持つ様々な魅力を紹介し、結果利用を分散させる必要があります。
「白山」というと「登山」という意識も高いですが、実は園地や散策路に関して知らない方が結構多いので、これからも関係者で周知していく必要性があります。
この様に、白山魅力発進の為にも役に立ち、遭難対策の面からも非常に必要とされるデータとなります。
しかしながら、ここ10年間弱登山者カウンターを設置し、データをとり続けていますが、現在白山における適正な利用者数はいくらなのか?という問いの回答に堪えられるデータは集まっていません。
また、登山者カウンターデータの活用やデータ測定方法など、まだまだこれから取り組むべき課題が沢山残されています。
例外はありますが、白山中核部においては、少なくともここ10年間で40,000~45,000名程の登山者が訪れています。
適正な利用者数を把握するためにこれから長年データをとり続ける事が必要だと思われます。
そのため、白山の自然環境保全のため、以下のご協力をお願いします。
・機械がしっかりカウントできるよう、1人づつ順番に、できれば少し前の人から間隔を空けて通過して下さい。
・目の前を何度も往復するなどのいたずらはご遠慮下さい。
・カウンターの外的破損等が見られる場合は白山自然保護官事務所(076-259-2902)までご連絡下さい。
皆さんのご協力をよろしくお願いします。