中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

海岸を彩る黄色の花たち

2012年11月26日
志摩
秋の終わりから冬の初めにかけて、海岸沿いの巡視をしていると、
いろんな黄色の花を目にします。
花のすくない今の時期、あざやかな黄色はよく目立ちます。
なんの花だろう?と気になった方も多いはず。

ということで、今回は・・・
伊勢志摩で見られる「海岸沿いの黄色の花」をご紹介したいと思います♪

ツワブキ(キク科ツワブキ属)

伊勢志摩では、海女さんが、この葉っぱをもんで
“水中めがねの曇り止め”に使います。
火であぶれば、湿疹や打撲に効く薬にも。万能選手ですね~。

キノクニシオギク(キク科キク属) ★ちょうど見頃!

【準絶滅危惧種(三重県RDB)】
志摩半島から和歌山県の日ノ御碕までの海岸にだけ分布。
吉野熊野国立公園でも見ることができますよ~。
(※参照…アクティブレンジャー日記 近畿

ネコノシタ(キク科ハマグルマ属)

【絶滅危惧Ⅱ類(三重県RDB)】
葉っぱには、短く硬い毛が生えていて、猫の舌のようにザラザラしています。
センダングサに似た黄色の花が咲きます。
撮影時には、花びらが散ってしまっていましたが・・・
せっかくなのでご紹介!(花期:7月~10月)

アゼトウナ(キク科アゼトウナ属)

寒さに負けないよう、体を寄せ合っているかのように花を咲かせます。
この花が終わると、本格的な冬がやってきます。

いずれの植物も、潮風が当たるゴツゴツした岩場にも、根を張ります。
海岸の植物は、どれもみんなたくましい!
寒空を照らすような明るい黄色にも、元気をもらいます。

花の時期は、あとわずか!
ぜひ、伊勢志摩の海岸で探してみてくださいね~♪