アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
「妙仙橋」の通行止め
2012年11月07日
妙高
妙高山に向かう登山道には様々なルートがありますが、燕温泉の温泉街を抜けて太田切川にかかる「妙仙橋」を渡るコースもよく利用される歩道のひとつです。
この「妙仙橋」について、橋全体を雪害から守るための養生を行うため、11月5日より冬季通行止めとさせて頂くことになりました。
一旦登山道を通って温泉街の対岸に着いてしまうと大田切川を渡ることが困難になり、引き返すしかなくなってしまうため、写真の看板をいくつかある登り口に設置して注意を呼びかけることになりました。
先日、職員で手分けをして、登山道の登り口や分岐を中心に看板設置作業を行いました。
作業当日の朝は気温も低く、歩き始めた標高1500mを越えるあたりから週末の雪が残り、
無人の避難小屋「大谷ヒュッテ」(標高約1780m)の周辺は写真のような状態でした。
この道の突き当たりを右手に入って行くと、「天狗堂」(標高約1930m)に至る急な登り坂です。
歩道は踏み固められた雪が氷状になっていたため、4本爪アイゼンを装着してから登りました。
次の2枚組写真の上側が「天狗堂」で、到着すると15cmほどの締まった雪で覆われている状態。
ここに看板を1セット設置し、今度は燕温泉に向かう道を下っていきます。
この2枚の写真の間は「胸突き八丁」という別名の通りの急な登山道で、雪が20cmほど着いていて歩きにくい状況でした。ここもアイゼンを装着したまま下りました。
2枚組下の写真が「北地獄谷麻平分岐」、通称「湯道分岐」(標高約1590m)で、ここまで下ると岩がかなり露出していました。ここにも看板を1セット設置して作業を完了、もと来た道を戻りました。
気温の高い日が続くと、
「明日も天気が良さそうだから。」
「歩いているうちに暑くなるから。」
と、つい軽装備で出かけてしまいたくなります。ですが、この時期の妙高高原周辺は、天候が短い周期で変わることが珍しくありません。写真のように前回の降雪が残っていることも十分考えられます。また、一旦雪が降ってしまうと周囲の景色が無雪期と大きく変わって見える場合もあります。
「釈迦に説法」ではございますが、妙高山に限らず山へお出かけの際は、十分な装備で、余裕をもった行程を心がけて頂きたいと思います。また、今回のような注意情報等を事前に収集して頂くことも、無事に帰宅するためには必要ではないかと考えております。
しっかりした準備と装備のもとで、冬に向かう妙高高原の自然を十二分に満喫して頂きたいと思います。
この「妙仙橋」について、橋全体を雪害から守るための養生を行うため、11月5日より冬季通行止めとさせて頂くことになりました。
一旦登山道を通って温泉街の対岸に着いてしまうと大田切川を渡ることが困難になり、引き返すしかなくなってしまうため、写真の看板をいくつかある登り口に設置して注意を呼びかけることになりました。
先日、職員で手分けをして、登山道の登り口や分岐を中心に看板設置作業を行いました。
作業当日の朝は気温も低く、歩き始めた標高1500mを越えるあたりから週末の雪が残り、
無人の避難小屋「大谷ヒュッテ」(標高約1780m)の周辺は写真のような状態でした。
この道の突き当たりを右手に入って行くと、「天狗堂」(標高約1930m)に至る急な登り坂です。
歩道は踏み固められた雪が氷状になっていたため、4本爪アイゼンを装着してから登りました。
次の2枚組写真の上側が「天狗堂」で、到着すると15cmほどの締まった雪で覆われている状態。
ここに看板を1セット設置し、今度は燕温泉に向かう道を下っていきます。
この2枚の写真の間は「胸突き八丁」という別名の通りの急な登山道で、雪が20cmほど着いていて歩きにくい状況でした。ここもアイゼンを装着したまま下りました。
2枚組下の写真が「北地獄谷麻平分岐」、通称「湯道分岐」(標高約1590m)で、ここまで下ると岩がかなり露出していました。ここにも看板を1セット設置して作業を完了、もと来た道を戻りました。
気温の高い日が続くと、
「明日も天気が良さそうだから。」
「歩いているうちに暑くなるから。」
と、つい軽装備で出かけてしまいたくなります。ですが、この時期の妙高高原周辺は、天候が短い周期で変わることが珍しくありません。写真のように前回の降雪が残っていることも十分考えられます。また、一旦雪が降ってしまうと周囲の景色が無雪期と大きく変わって見える場合もあります。
「釈迦に説法」ではございますが、妙高山に限らず山へお出かけの際は、十分な装備で、余裕をもった行程を心がけて頂きたいと思います。また、今回のような注意情報等を事前に収集して頂くことも、無事に帰宅するためには必要ではないかと考えております。
しっかりした準備と装備のもとで、冬に向かう妙高高原の自然を十二分に満喫して頂きたいと思います。