中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

秋のいもり池周辺と妙高山

2012年10月25日
妙高
 つい1ヶ月前までは「暑い暑い」と言っていたと思ったら、環境省のビジターセンターがある笹ヶ峰
(標高1300m前後)はあっというまに紅葉が終わり、笹ヶ峰牧場のウシたちも下に降りたとのこと。
盛りも徐々に平地に移っていく時期になりました。

 最近は事務所にほど近いいもり池周辺(標高750m前後)が日増しに色を帯び、
これから紅葉の盛りを迎えようとしています。
池を覆っていたスイレンも、少し葉がまばらになったようで、花もみかけなくなりました。

 流れ込みにかかる小さな木橋の上には、




 キトンボが止まって休んでいました。
 動きが速く警戒心も強いためか、なかなか上手くとらえられず、2年越しでようやく撮影できました。
やわらかな秋の光が黄色い羽根を木橋に写し、このトンボの特徴をはっきり伝えてくれます。
 他にも、マユタテアカネのカップルやアキアカネもみることができました。

 そんな深まりゆく秋の中、事務所での作業の合間にふと目をあげると、
朝方は雲にかくれていた妙高山の山頂が、うっすら白く輝いているのが見えました。

 昼休みにデジカメをつかんで事務所を飛び出し、いもり池に向かうと、




 透き通った秋の光と風の中、
写生、散策、撮影、一服、
たくさんの方が思い思いに妙高高原の秋を楽しんでおられるところでした。

「ひょっとしたら、今まで見ることができなかった景色が見られるかも…」
と淡い期待を抱きながら、利用者の皆さんを縫って小走りに歩道を進んで流れ出しにかかる橋までくると、
 目の前には、




 山頂はうっすら雪化粧、中腹は紅葉、麓は緑がまだまだ多く残る、
「三段錦の妙高山」が迎えてくれました。

 三年目にして初めて目にする、そして「是非一度見てみたい」と思っていた風景です。
地元紙の新潟日報も、翌日の1面でこの「三段錦の妙高山」を取り上げ、数年ぶりと伝えていました。

 しばらく粘ると風は止み、いもり池に映る「逆さ妙高」と「三段錦」を同時に見ることもできました。

 これから妙高高原一帯は、一年で最も鮮やかな色にあふれた季節を迎えます。

 短い期間ではありますが多くの方にお越し頂き、
さわやかな秋の空気に満たされた、ここでしか、そして今しか味わえない
上信越高原国立公園「妙高高原」の美しすぎる秋を、体感して頂きたいと考えております。

 是非一度、紅葉が終わってしまう前にお越しください。

 妙高高原へのアクセス方法や紅葉などの詳しい情報は、
妙高市観光協会
(電話:0255-86-3911、ホームページ:http://www.myoko.tv/
妙高高原ビジターセンター
(電話:0255-86-4599、ホームページ:http://www.myoko.tv/mvc/
もご参照ください。