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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

静かな苗場山

2012年09月25日
志賀高原
こんにちは、志賀高原からです。
今回は長野県と新潟県にまたがる「苗場山」です。志賀高原自然保護官事務所から距離がありますが担当している区域です。

苗場山山頂に行くルートは大きく分けると8つあります。今回のルートは、長野県側から最も利用の多い小赤沢コースでもなく、新潟県側から最も利用の多い祓川コースでもありません。
今回は長野県下水内郡栄村の大赤沢から「大赤沢新道」を歩きました。夏のシーズンを過ぎて紅葉シーズンまでの狭間の時期、そして平日ということもあると思いますが、行き帰りで誰とも合わない山歩きでした。また、山頂には数人がいただけでした。

さて、大赤沢新道の状況です。誰もが歩けるような道ではないと感じました。
・最低限の刈り払いや倒木の処理が行われ、赤テープが付けられているので、ルートは分かると思います。踏み跡が薄いように感じる箇所もあります。周囲をよく見てルートを見つけてください。
・全体的に急傾斜です。木の根を伝っていく箇所などに補助のロープが付いています。階段等の施設はありません。
・一合ごとに「次の合目まで○分」と書かれた標識があります。
利用者が少ないにもかかわらず、歩道の手入れをしていただいているのは、とてもありがたいことです。

なお、山頂で休止中だった山小屋の解体工事が9月末までの予定で行われています。このため、祓川方面から山頂標識へは営業中の山小屋前を経由して行くことになります。また、山頂標識付近が狭くなっています。


<さて、どこを歩きますか。この場合は中央の上下方向に踏み跡があります。>


<八合目付近から見る苗場山頂(右上の一番高い所)。八合目まで来てもこの大きさ。>


<次の合目までの所要時間を書いてあるので、もう少し頑張って歩こうという気になります。>


<ウメバチソウ。ゴゼンタチバナの実。秋です。>

「苗場山登山ルートの概略図」

(車でアクセス可能な場所、または登山口となるような地点から赤線を引いています。)