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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

あるべき姿をお守りします!

2012年08月21日
万座
先日、草津町にて“とある任務”を総勢33名と行いました!その“とある任務”とは!?
“外来生物(オオハンゴンソウ)の防除作業”です。昨年に引き続き「西の河原園地」で、多くの関係者にご協力頂き作業を行いました。大きな株は昨年に比べ減少していたのですが、やはりその生命力は強いですね。昨年度防除作業を行った際、根からの引き抜き作業が間に合わなかったところは刈り取りを行いました。その刈り取りを行った場所からは、小さな株が「わさっ」という感じで出ていました。花芽が付いていない事が救いでしたが、オオハンゴンソウさん、生命力強すぎです。


【オオハンゴンソウ】

【防除作業中です!】
今回の防除対象オオハンゴンソウについてこの場で、簡単に説明を。。。
オオハンゴンソウの原産国は北アメリカで、明治中期に観賞用として日本に持ち込まれました。その後、野生化し繁殖力が強く、在来種を駆逐してしまう事から特定外来生物に指定され、【外来生物法】が適用される植物となっています。
この「西の河原園地」でもものすごいスピードで繁茂し、本来そこにあるべき植物の住み処が奪われてしまっています。やはり、その土地ならではの景色を見たいですよね。

前回は、大きな株を中心に防除を行いましたが、今回は、2m程の株から、未だ花芽を付けていない手のひらサイズの株も対象に地道に抜き取り作業を行いました。いずれも根が張っていてなかなか抜けない、抜けない。「ふんぬ~!!」っと渾身の力を振り絞り、頑張りました!


【最後にみんなで記念撮影】
2時間という限られた時間ではありましたが、種を付ける前に作業が行えたのでオオハンゴンソウの広がりを抑えられたと感じています。ただし、1・2年ではそう簡単に根絶はできないのでこれからも協力を頂きながら防除作業を行っていきたいと思います。

※なお、特定外来生物は、栽培・運搬・販売など取扱いには規制が係って、防除を行う際にも十分な注意が必要となってきます。見つけた場合は、環境省へご相談・ご連絡頂けると有り難いです。