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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

あおなみ線ツアーズ~野鳥観察コース~

2012年08月15日
名古屋
8月2日に、「あおなみ線ツアーズ」の野鳥観察コースが
稲永ビジターセンターと名古屋市野鳥観察館にて開催されました。

「あおなみ線ツアーズ」とは、あおなみ線とあおなみ線沿線にある施設の魅力を知り、
体験してもらうためのイベントです(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)。
野跡駅周辺で行われる野鳥観察コース以外にも、海上見学コース(金城ふ頭駅)や、
荒子川公園駅コース、ささしまライブ駅コースなどが毎年行われています。
(主に小中学生を対象としています。)

【名古屋駅と金城ふ頭を結ぶあおなみ線】

今回の「あおなみ線ツアーズ」野鳥観察コースは、
午前の部と午後の部と合わせて57名の参加者があり、大変賑わいました。

当日は野跡駅に集合後、稲永ビジターセンターへ。
そして、まずは干潟の環境学習として干潟という場所についての解説を聞いた後、
藤前干潟を紹介する映像を鑑賞しました。

【干潟はいつも見られるわけではないんです。】

続いて、ヨシという植物を使った工作を体験しました。
ヨシは昔はすだれや、紙、笛などの材料として、人の身近にある植物のひとつでした。

【藤前干潟にあるヨシ原。今の季節は青々としています。】

今は、中国産のすだれや、プラスチック製品におされて、
日本に生えているヨシはあまり利用されなくなってしまいましたが、
今回は、昔ながらの方法で、藤前干潟で育ったヨシを使ってミニすだれ編みにチャレンジしました。


【ヨシを一本、一本、編んでいく作業に、みんな黙々と熱中・・・。】



【作成中(上)と完成したミニすだれ(下)】

そして、最後は名古屋市野鳥観察館で野鳥観察を行いました。
カワウやウミネコ、サギ、カルガモ、ミサゴなどが見られました。

【野鳥観察館の2階からの眺めはステキです!】

参加していただいた皆さんには、「ヨシ編みが楽しかった」、とか
「今まで見たことのない鳥が見られた」という声をいただきました。

今回のあおなみ線ツアーズを機に、藤前干潟やあおなみ線に親しみを
持っていただけたのではないかと思います。

【今回はあおなみ線の電車の金太郎飴のお土産もありました!】


~藤前干潟は2012年11月18日で、ラムサール条約登録10周年を迎えます~