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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

屋上緑化のメンテナンス

2012年08月14日
名古屋
 稲永ビジターセンターの屋上には、環境に配慮した技術として「屋上緑化」が施工されています。今の時期、植物が屋根を覆っていることで直射日光を遮り、館内の温度が上昇するのを防いでいます。また、植物の蒸散作用により周囲の気温を下げる効果や二酸化炭素の削減効果などが期待できます。このように屋上緑化は環境にやさしく、節電にも大きく貢献しているのです。水は、自動的に散水して芝に水分補給させていますので、水やりの心配は不要です。



【稲永ビジターセンターの屋上緑化】

 ここにはムクドリやスズメをはじめとする多くの鳥たちが休憩に訪れます。
鳥のフンの中には植物の種が含まれていることがあり、それが発芽して飛び抜けて成長するので大変目立ちます。最近、この雑草が屋上で目立ってきたので、安全に十分配慮した上でセンター休館日に除去作業を行いました。



【屋上での作業風景】



【屋上に生えた雑草類 黄丸:ヒメムカシヨモギ、赤丸:イヌホオズキの仲間】


【ツユクサ(写真左)とイヌホオズキの仲間(写真右)】

 屋上ではヨモギやヒメムカシヨモギ、イヌホオズキの仲間、ツユクサだけでなく、イヌムギ、エノコログサ、その他イネ科植物が生えているのを確認しました。このうち、背が高くて目立つヒメムカシヨモギとイヌホオズキの仲間と枯れ草を中心に除去しました。除去作業中にはバッタやコオロギ、カマキリなどの生き物がたくさん見られ、屋上緑化は生物生息機能としても働いているようでした。

【きれいになりました★ 西側(写真左)と東側(写真右)】

 ご覧の通り、きれいサッパリしました。これからも屋上緑化のおかげで涼しく快適に過ごせるでしょう。