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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

藤前干潟で7月に見られた鳥① ~コアジサシ~

2012年07月31日
名古屋
毎日とっても暑いですね!
みなさん、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今日で7月も終わりです。
今日は、7月中に藤前干潟で見られた鳥として「コアジサシ」をご紹介します。

藤前干潟の夏の顔である「コアジサシ」。
コアジサシは毎年5月頃、オーストラリアなどから藤前干潟周辺にやってくる
カモメの仲間です。

【このキリリとした顔に女性ファンが多いとも?!】

今年も藤前干潟の近くで子育てを行っており、その間、盛んに藤前干潟に魚を
獲りに来ていました。
「キリッ、キリッ」というコアジサシの鳴き声が藤前干潟の上空に響くと、
今年も夏が来たことを実感します。

【名港西大橋を背に乱舞】

コアジサシは世界的に数を減らしている鳥で、
種の保存法に基づいた国際希少野生動植物種に指定されています。
(※環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定)
コアジサシの繁殖地の保全が、藤前干潟でも重要な課題となっています。


【炎天下でも、抱卵中(7月2日撮影)】

今年は既に子育てが終わり、7月半ばでほとんどのコアジサシが
藤前干潟を旅立ってしまいましたが、
来年もたくさんのコアジサシの姿が藤前干潟で見られることを願っています。

また、藤前干潟にある稲永ビジターセンター
環境省主催の全国自然いきものめぐりスタンプラリーにおけるシンボルいきものは「コアジサシ」となっています。

稲永ビジターセンターでは、「シンボルいきものプログラム」として、
コアジサシについて学べるプログラムを実施中です。
さらに、夏休み期間中は、『ぼくのわたしのシンボルいきもの研究』として、
シンボルいきものの作文や絵を募集しています(対象:小学生、締め切り:8月31日)。<募集終了>

夏休みには稲永ビジターセンターに来て、
コアジサシについて学んでみてくださいね!


~藤前干潟は2012年11月18日でラムサール条約登録10周年を迎えます~