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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

サブレンジャー始動

2012年07月30日
白山
暑いですね。
天然のクーラーが効いている白山山頂部。
仕事で行く事が多い上、物好きでプライベートでも山頂で寝てたりするので、山から下りてくるとこの暑さにバテてしまいます。
昨日、プライベートでの下山途中に甚之助避難小屋で顔を洗っていました。
すると頭の上にコツンと何かが落ちてきました。
ペットボトルです。風で倒れて来たのです。
しかも、見渡せば2個・・3個と・・・。
さらにベンチの上にはタオルやシュラフまで。
ゴミなのか置いているのかわからなかったので、とりあえずペットボトルと古そうなタオルだけ拾ってきましたが・・

そうなんです。この登山利用が多い中、目立つのがゴミです。
故意的に捨てられたゴミ、ポイ捨てのたばこ、目印に置いた手袋やタオル・・様々です。
ちょっとこの状況にがっかりしているアクティブレンジャーがここにいます。


先日、白山サブレンジャーが着任しました。
サブレンジャー(通称サブレン)とは何かというと、登山道や施設の清掃・軽微な補修、利用指導、自然情報の発信など、国立公園の管理を行うレンジャーの業務をパワーアップするため、夏場の利用集中期に臨時で働いてくれる人のことです。。

自然情報の収集もサブレンの重要なお仕事です】


【市ノ瀬-別当出合間のシャトルバスの案内もしていますよ】

環境省がメインで関わっているのが、市ノ瀬ビジターセンターに常駐するサブレンー2名で、サブレンジャーが着任してすぐ白山頂上までの巡視に行ってきました。
道に落ちるゴミや、場合によっては人糞を拾います。
また、自然情報を収集し、これから登山される方などに市ノ瀬ビジターセンターで尋ねられたときに説明します。
着任したからには一度は山頂へ!と山頂も巡視しました。
途中オコジョも歓迎してくれ、顔を出してくれました。

せっかくなので、今回の巡視を通して思ったことを以下に記載します。

・目印を置くなど、回収のアテも無く物を放置しないでください。

・大便をして、使用した紙をそのまま置いたりしないでください。

・故意にゴミなどを捨てるのは言語道断。誰かが拾うだろうなんて甘えは許されません。

・休憩後、立ち上がった周辺を見渡しましょう。結構、飴の袋やタバコのポイ捨てが目立ちます。

白山はキレイで美しい山という印象が強いかと思いますが、裏ではアルバイトやボランティアさん、関係者の方の努力があって快適に過ごせます。
それらの方の視点の立場になって行動してくれる人が増えてくれることを願って、僕はもちろん、きっとサブレンジャーも日々汗をかいて活動しているのではないかと思います。
皆で同じ気持ちになって、白山をキレイな山にしていけたらと思います。

【26日の山頂の様子】