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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ミチノクフクジュソウ保全活動

2012年07月06日
白山
夏山開山祭も無事に終わりましたが、これからの本格的な夏山シーズンでは様々なイベントが白山麓で行われています。
50周年記念という節目の年なので、例年と違ったイベントも目白押しで予定されています。

そんな中、毎年コツコツと行わねばならない取組もとても重要な事です。
それが今回、勝山市の小原地区で小学生と一緒に行ってきた、「ミチノクフクジュソウ保全活動」です。

毎年、勝山市立村岡小学校では、小学5年生の秋頃に事前授業として生物多様性のお話や、ミチノクフクジュソウについてなどのお話を地域の関係者がしています。
また違うときには絵を描いたり、生きものを捕まえたりして、勝山市小原地区で自然とふれ合いながら地域の自然を学んでいます。

今回は6年生になった最後の作業で、事前に管理者の方が行ったミチノクフクジュソウが芽吹く場所の草刈りの刈られた草を除去し、来年の生育環境を造るという作業を行いました。
皆さん、張り切ってやっていました。

【昔は普通に行われてきた作業なんですね】

私が受け持った班では男の子がよく働いていました。

その後に、来年の6年生が設置する、フクジュソウの保全区を知らせる看板を作成しました。
班によって几帳面な班、大胆な班などが見られてとても面白かったです。

【班によって個性が現れます】


その後は、みんなお待ちかねの川遊びをしました。
まだ冷たい白山の雪解け水の中で遊ぶ子供達を見ながら、「来年は中学生だというのに・・」と呑気な事を考えていると、水をかけられたり、押され水没したりで、いつの間にか全身ずぶ濡れでした。
着替えの持っていない世良ARを見て、子供達は大笑いしていました。
もちろん、僕も大きな口を開けて笑っていました。

【河原で水遊び。楽しかったね】

今年度、白山国立公園の中に入った小原地区。
その玄関口で自然を守る事を代々継がれていく村岡小学校の生徒達。
大人と子供が自然にふれ合うことで、楽しみながら文化の継承が行われています。
このような活動が今後も引き継がれて行く事を願う、世良ARでした。