中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

登山者カウンターのデータ回収と解析

2012年07月05日
志賀高原
こんにちは、志賀高原からです。
6月18日の日記で、登山者カウンターを苗場山の祓川登山口(新潟県南魚沼郡湯沢町)に設置したとことを書きました。(記事はこちら)。

先日、その登山者カウンターのデータを回収しました。機器の前を通る利用者の数がうまくカウントされているか、どきどきする瞬間です。というのも「どうしてこうなの?」というデータがとれていることがあるためです。
今回、設置後からデータ回収までの約3週間のカウント総数は、機種Aは1,468、機種Bは8,108という値でした。どうしてこんなに違うのだろうか、正しい値が見えてくるのだろうかと、かなり不安のあるデータがとれていました。

現地では総数しか分からないので、事務所に帰りデータを精査します。
表計算ソフトのマクロを利用して日ごとの値を出します。そして、機種Aと機種Bの日ごとの値を比べます。


・機種Aと機種Bがほぼ同じ値を示している日があります。どうにか混乱せずに考えることができそうなデータで、かなりほっとしました。
・6月20日から6月23日までと7月2日の計5日は、機種Aと機種Bの値が大きく違っています。総数の大きな違いは、ここに原因があることが分かりました。
・2機種設置したことで異常値を抽出することができました。

過去のデータでは、この時期は週末でも300人程度という値なので、この期間の値については、機種Bの値が異常で、機種Aの値がおおよそ正しいのだろうと考えました。ただし、6月17日は判断が付かないので、データを見なおさないといけません。

機種Bが異常に多いカウントをした原因は霧だと推測しています。理由の一つは、機種Bは霧による誤カウントの例があるため。そして、二つ目は7月2日に異常に多いカウントをした時間帯に霧が出ていたことが、設置箇所のスキー場のライブカメラの画像で分かっているためです。

今日は、ARは外に行かない日はこんなことをやっていますという日記でした。