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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

子どもたちと守る“アマモ場”

2012年05月23日
志摩
海の自然を豊かに保ってくれる“アマモ場”。
このアマモ場を保全・再生しようという取り組みが、地元の学校にも広がっています。

そんな学校の1つが、志摩市にある的矢中学校。
5月22日、アマモの勉強会が行われるということで私も見学させてもらいました!

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★的矢中学校について★
 学校近くの伊雑ノ浦(いぞうのうら)を対象に、2年前から全校挙げて
 “アマモ場の再生”に取り組んでいる学校です。
 アマモを植栽することで、昔の豊かな伊雑ノ浦を取り戻そうと、
 地元の漁業者や三重県水産研究所の方々と協力して活動。
 昨年は、アマモ場の再生を目指す関係者が集まる交流会にも参加しています。
 (交流会の様子はコチラから。)
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【最初に2年間の活動を振り返りました。】

これまでの授業をスライドで振り返った後、“アマモ場の再生”について、
三重県水産研究所、的矢湾アマモ再生協議会の方々がお話されました。


【国分秀樹研究員(三重県水産研究所)】


【伊雑ノ浦の環境の変化】

伊雑ノ浦の今と昔、アマモ場再生の流れなどを、実際に潜って撮影した動画も交えながら紹介されていました。
1956年(昭和31年)に、農業用水確保の為「伊雑ノ浦をため池に!」という計画があり、地元の漁業者の方々の訴えで計画を中止させたことがあったそうです。
当時の嘆願書を紹介しながら、昔の人は自分たちの暮らしや地域の自然環境にとって「アマモが豊富にある伊雑ノ浦がいかに大切なのか」を非常によく理解していたんだとお話されていました。


【北村享さん(的矢湾アマモ再生協議会)】

伊雑ノ浦で代々アオサを養殖されてきた方です。
漁をしながら身を以て感じてきた環境の変化、何とかして伊雑ノ浦のアオサ養殖を残していきたいというお話は、とても説得力があり取り組みにかける熱い思いが伝わってきました。今年は、これまでの5倍の種(約100万粒!)を採って植栽を行う必要があるということで、子どもたちに協力を呼びかけていました。

今後は、6月4日にアマモの種を採取し、アマモの植栽を始めていくそうです。
取り組みについては、以下のHPでも随時紹介されていますので、どうぞご覧ください。

▼三重県環境・生態系保全活動支援協議会HP
 http://mobahigata-mie.com/

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★出前授業やってます!!★
このような子どもたちと地域の自然環境を守る取り組みが広がっていくように、
志摩自然保護官事務所では出前授業をどんどん実施していきたいと思っています!詳しくは、以下をご覧ください。

▼環境省中部地方環境事務所HP
 https://chubu.env.go.jp/nature/mat/m_4.html