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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

レンジャーと行く白山国立公園~スノーシューで冬の森へ 開催!!

2012年02月21日
白山
こんにちは。

最近白峰は晴天が続いております。
先週の寒波の中、白山市白峰にある緑の村周辺で自然観察会を行ってきました。
今回は、白山市教育委員会ジオパーク推進室と共催で行いました。

当日、猛吹雪の中、周りが真っ白の中、参加者が集まって来ました。
こんな天気だったので、参加者もキャンセルが出て、8名となりました。
参加者やスタッフは「なんて日や!」と思っていた方が多かったのではないでしょうか。
白峰出身でジオパーク推進室長の山口隆さんは、これが白峰だ!言わんばかりに「いい天気や!」という余裕の表情で登場しました。

冬の森の中を歩き・・・
雨と違い、雪の世界は静寂に包まれ、耳を澄ますと鳥の声や、「ズドドド」とスギの葉の上に積もった雪が落ちる音が響きます。

【帽子が脱げて白髪の世良AR、耳を澄ましてください!!】


途中、小さな谷がありました。
ここは、過去に何が起きたのかな?とみなさんに色々と想像してもらいました。
いろんな過去が見えてきましたね~。

ジオパーク推進室が行った「雪中の化石発見!?」
1ヶ月前に仕掛けをしておいたのですが、1ヶ月分の雪の深さは半端ではありませんでした。
掘った断面と、過去1ヶ月の気象データを比べ、どの層が、いつ降った雪・・との解説がありました。僕らは雪の化石をも掘り起こしていたんですね!

【化石調査室の日比野さん・・解説が光ります!!】


その後、皆さんで大雪の中遊びました。
尻滑りに、

【結構高いですよ!!】

地面まで雪を掘ったり、

【今年の掘った深さは2m40cm!!昔、深いときは4mくらいあったそうです】

カフェでくつろいだり・・・

【寒いからカフェも大盛り上がり】

ボランティアさんの中に山岳連盟に入っている方がいたので、ビーコン(雪崩等で人が埋まってしまった際に探し出す道具)の使用方法もレクチャーしてもらい、仮想遭難救助でお菓子を助けてもらいました。

【どこだー??】


森を妖精(葉痕)を探したり出来るのも、雪が降る冬あってのことですし、雪で遊べるのも、白山があって、日本海があって、大陸があって、この冬型の気候があって・・とどこまでも繋がっていきます。
普段の生活からも、「もの・こと」には何かしら意味や見えない繋がりがありますね。
自然の中でも一緒です。
その意味や繋がりに疑問を持ちながら森の中を歩いてみると、何か新しい発見が生まれてくるかもしれないですね。

また、来年度の開催をお楽しみに!!