中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

「雪上観察会下見」

2012年02月15日
妙高
 2月12日、雪の舞う妙高高原いもり池周辺で、妙高高原ビジターセンターとの共催で開催する「雪上観察会」(2月19日から3月25日までの毎週日曜日に開催予定)の下見と事前打ち合わせを行いました。

 まず、3.5mほどの雪壁に観察会スタート地点までのスロープ(侵入路)を切り、下見の準備を整えました。その後、ビジターセンター職員、地元協力者、ボランティア、環境省職員の総勢9名で、簡単な打合せとスノーシュー使用方法の再確認を行ってから、




ビジターセンター向かいの観察会使用予定コーススタート地点に向かいました。

 すでにビジターセンターや地元の皆さんによりコースは作られていましたが、今年は例年より降雪量が多いため、設置済みポイント表示も時間とともに腰のあたりの高さになってしまい、雪が付着して見にくいものもありました。コース周辺の注意箇所をチェックしながら、表示の付け替え、雪落としの作業もあわせて行います。




 雪は降ったりやんだりで、ときおり太陽も顔を出し、スノーシューや歩くスキーでふかふかの新雪や木漏れ日のスギ林をぬけていきます。




 コースから外れさえしなければ、きついアップダウンもないため、小学生から年配の方まで気軽にアドベンチャー体験を味わって頂けると思います。残念ながら雪が断続的に降っていたため、この日は動物の痕跡も、鳥も確認できませんでしたが、冬の高原や木々の様子を観察するだけでも十分楽しい時間でした。

 今回の下見でショートコースとミドルコースの2コースを確認しましたが特に問題となる箇所は無く、ゆっくりしたペースでも1時間半ほどで下見を終えることができました。きっと訪れる皆さんに冬の妙高高原を楽しんで頂けるのではないかと思います。
 なお、幹線道路は除雪されているため、4WD車を普段から愛用している上越在住の私の感覚ですと、ビジターセンターまでの移動に全く不便は感じませんが、2WD車で遠方からお越しになる皆様は、念のためチェーンをご持参いただければ、安心して観察会起点のビジターセンターまで来て頂けると思います。

 一方で、この時期は特に天候次第で自然への対応を臨機応変に変えて行く必要があります。冬ならではのイベントを思う存分楽しんで頂くためにも、事前に道路情報や天気予報を十分確認し、装備もチェックして体調を整えた上で妙高高原にお越し頂き、いろいろなイベントに是非参加して頂きたいと思います。
 あわせて、ご自分達で企画されたイベントでお越しの際は特に天候等にご注意頂き、極力無理をせず、場合によっては野外活動中止を決断する勇気ももって頂ければと思います。

「雪上観察会」に関する詳しい情報は、環境省の下記ホームページのトピックスをご覧ください。また各種お問い合わせは、妙高高原ビジターセンターまで、お電話にて(0255-86-4599 受付時間9:00~17:00 定休日:毎週水曜日・木曜日)お願い致します。

「環境省長野自然環境事務所ホームページ」
https://chubu.env.go.jp/nagano/