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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

白山国立公園パークボランティア研修会 小原文化体験

2012年01月30日
白山
今日は寒いです・・白峰が寒いのか、事務所が寒いのかよくわかりません。今日は一段とペレットストーブの効きが悪いのか、ガタガタ震えながら仕事しています。

昨日はとても良い天気でした。
うちの事務所で運営している白山パークボランティアさんの研修会を行いました。

白山パークボランティアでは、これまでは観察会をメインとしてやってきたので、研修というと、自然解説に関わるものを行っていました。
今年から、幅広く行って行こうという方針に変え、集落の文化体験をし、白山麓地域のことをより深く知り、伝える機会にしてもらおうと、今回の研修を組みました。

その地に選んだのが、白峰の事務所から車で下ること30分。
福井県勝山市北谷町にある「小原(おはら)」という地区を選定しました。

みなさんは知っていますか?
豆腐は非常に柔らかい食べ物で、僕も木綿豆腐が大好きです。
しかし、白山麓の豆腐は何故か堅い!
その名も「堅豆腐!」(岐阜の白川村では「石豆腐」でしたが・・)
その堅豆腐を作ってきました。

まず石臼で大豆を挽いて。


【結構疲れますね・・これは】


液状になった大豆に熱を入れ。
熱したものを麻袋に詰め絞ります。出てきているのは豆乳です。


【絞る作業も疲れますね。私は器だけを抑えていました。】

袋の中はできたてのホヤホヤ、「おから」になります。

【おから。ほかほかです。】


豆乳を熱して、にがりを入れて、押し固めます。

【もう既に木綿豆腐くらい固まっています】


【押す!】


時間をおいて、完成です~~。

【見た目ではあまり分からないですね・・小原へ食べに来てみてください】

初めて大豆から豆腐ができるまでの一連の行程を体験しましたが、様々な作業があり、これだけの労力を費やして、昔も今も豆腐が作られているということを身をもって実感しました。
私が住んでいる白峰の堅豆腐を仕事を終えて買いに行っても、売り切れていることが多いです。恐らく手間がかかり、あまり量が作れないのでしょう。

これだけが今回の文化体験ではありません。
小原にある古民家の屋根の上に乗って、雪おろしもしました。

【屋根雪はこんな状況】
雪は降るけど、屋根に登ってまでやるって事はあまりないみたいですね。
みんなでやれば早く終わりますねー。

【自然保護官は慣れたものです】


出来れば、白峰の事務所のもやっていただければ・・・(ウソです)




小原は限界集落として、以前より記事などに挙げられており、現在の住人が3名。
そんな小原ですが、現在、小原ecoプロジェクトという団体が、集落を盛り上げようと様々な活動を行っており、白山麓で最も盛り上がりがある地区のひとつです。

今年白山国立公園50周年を迎える節目の今年、現在この小原地区(集落よりは少しの場所からですが)を国立公園の中に入れる予定をしています。
これからさらに小原は盛り上がっていくことでしょう。


【今日はいい経験ができましたね。皆様、本当にありがとうございました】