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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

長野県自然保護レンジャーとの合同巡視

2011年10月13日
戸隠
ここ長野では、日ごとに秋が深まっています。
里でも、ちらほらと木々が色づいてきました。

先日は爽やかな空気の中、長野県自然保護レンジャーの皆さんと、
戸隠の遊歩道における合同巡視を行いました。

『長野県自然保護レンジャー』は、長野県の美しく豊かな
自然環境を保全し後世に伝えていくために活動をされている、
県から委嘱を受けたボランティアの皆さんです。


<総勢8名で巡視を行いました>

今回巡視を行ったのは『戸隠古道』と呼ばれる歩道の一部です。
『戸隠古道』とは、善光寺から戸隠神社奥社を結ぶ道で、
古来より多くの人々がここを通って参拝に訪れました。
今も、ハイキングなどで訪れる方に人気のあるコースです。

途中、清掃作業を行いながら、歩道の危険個所の有無や
看板の点検などを実施しました。

途中、面白いものが見つかると、自然観察タイムです。
写真は、セミの抜け殻なのですが…


<小さいセミと大きなセミ、同じ木で羽化したようです>

同じ木の同じような高さについていたのですが、
抜け殻の大きさが全然違います。
「なんの種類だろう…」とじーっと見ていると。

ある自然保護レンジャーさんが、すかさず『セミの見分け方』の
資料を出してくださいました!(さすが!!)
調べてみると…
小さい方が『ハルゼミ』、大きい方が『エゾゼミ』でした。

他にも、イノシシの出没跡や、色々な種類の木の実・カエル、
野鳥などを観察することが出来ました。


<上:昔の道しるべ、今の道標>
<下:左・小さな秋みぃつけた!
   右・フユノハナワラビ>

ここ戸隠も、長い冬が来るまでにはもう少し時間があります。
気候の良い今の時期は、じっくりと自然観察をするのにもうってつけ。
図鑑を片手にゆっくりと歩いてみてはいかがでしょうか。