アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
藤前干潟カメラ講座を開催しました!
2011年09月26日
名古屋
みなさんは写真を記録として撮っていますか?それとも思い出として撮っていますか?
暑さが残る9月14日水曜日。稲永ビジターセンターにて、名古屋自然保護官事務所主催の「藤前干潟カメラ講座」を開催しました。
なぜこのような講座の企画をしたのかというと、藤前干潟に勤務して、干潮の時間にあわせ訪れるアマチュアカメラマンに多いことに驚いたからです。しかもそのほとんどの方が高齢の方です。ある時まで、第二の人生を楽しもうとする姿に、微笑ましさを感じていたのですが、その中に、撮影に戸惑っている人がかなりの割合でいることに気がつきました。
お隣の名古屋市野鳥観察館のスタッフにその話をすると、時々、カメラの使い方がわからない、と言って高価なカメラを持ったお年寄りが尋ねてくる、と言います。
カメラの使い方がわからなくて写真が嫌いになってしまったら、こんなもったいない話はありません。藤前干潟周辺は、渡り鳥だけでなく、名古屋港を横断する名港西大橋や、稲永公園の松林、河口の向こうに広がる鈴鹿の山並みなど、シャッターを切りたくなる被写体が数多く揃っています。この名古屋屈指の撮影ポイントをカメラに納め、もっと藤前干潟を好きになってもらいたい、そんな願いもこめ、準備に取りかかりました。
*【潮の満ち引きで変わる姿を楽しみに訪れる人も多い藤前干潟】*
講師をお願いしたのは、わたしの前職の元上司の井上琢朗氏。井上氏は、中日新聞系の映画会社の中日映画社カメラマンとして活躍し、フリーになってからは、雑誌の巻頭を飾る写真を数々撮ってきています。
長年ファインダーをのぞいてきた経験が、参加者の質問にも必ず答えてくれるはずと、講座の前半は座学で、後半は講師が撮影会というプログラムにしました。
*【平日の開催にもかかわらず13名の方が参加してくれました。】*
それではここで、みなさんにも、カメラ講座の中から、今日からできる撮影のポイントをご説明しましょう。
さてみなさんは、これから何かを撮ろうというとき、その撮りたいモノ(見せたいモノ)をフレームのどこにおきますか?
以下の写真を観てください。天守閣と城壁、そして門が、とてもバランスよく収まっているように思いませんか?
*【ポイント1 3分の1の法則】*
実はこの写真の特徴は、上下、左右の3分の1のあたりにポイントを置いているところです。普通に考えると、天守閣を中央に置きがちですが、左から3分の1あたりに天守閣、右から3分の1あたりに屋根、そして下から3分の1あたりに門を置くことで、城の奥行きや広大さが表現できるようになるのです。
*【ポイント2 構図は引き算】*
以上の写真は、構図の中に余分なものをいれない、という講義の中で使用した写真です。実はこの写真は、整然と地蔵郡が収まっていますが、周辺には蔵や近所の家があり、何を撮りたいのか、というテーマのもと、ひとつずつ引き算をして行った結果、このような構図になったそうです。
よく見ると、この写真にも、左右、上下の3分の1に地蔵の列をいれるという「3分1の法則」を取り入れていることに気がつきます。
*【撮影の実施風景。これは逆光撮影のヒトコマ。実施ではARがモデルになることもありました。】*
デジタルカメラの普及でますます身近になったカメラ。身近ゆえに、心になる一枚が撮れたらうれしいいですよね。
秋の深まりとともに藤前干潟には、鴨が戻りつつあります。ぜひこの機会に、カメラを持って藤前干潟にお出かけください。
****フォトコンテスト開催****
(名古屋自然保護官事務所からのお知らせ)
10月29・30日に開催される「藤前干潟ふれあいデー」(主催:藤前干潟ふれあい実行委員会)のイベントとして、藤前干潟をテーマとした「フォトコンテスト」を行います。応募期間は、10月3日(月)当日消印有効までです。詳しいお問い合わせは、名古屋自然保護官事務所まで℡(052)389-2877
暑さが残る9月14日水曜日。稲永ビジターセンターにて、名古屋自然保護官事務所主催の「藤前干潟カメラ講座」を開催しました。
なぜこのような講座の企画をしたのかというと、藤前干潟に勤務して、干潮の時間にあわせ訪れるアマチュアカメラマンに多いことに驚いたからです。しかもそのほとんどの方が高齢の方です。ある時まで、第二の人生を楽しもうとする姿に、微笑ましさを感じていたのですが、その中に、撮影に戸惑っている人がかなりの割合でいることに気がつきました。
お隣の名古屋市野鳥観察館のスタッフにその話をすると、時々、カメラの使い方がわからない、と言って高価なカメラを持ったお年寄りが尋ねてくる、と言います。
カメラの使い方がわからなくて写真が嫌いになってしまったら、こんなもったいない話はありません。藤前干潟周辺は、渡り鳥だけでなく、名古屋港を横断する名港西大橋や、稲永公園の松林、河口の向こうに広がる鈴鹿の山並みなど、シャッターを切りたくなる被写体が数多く揃っています。この名古屋屈指の撮影ポイントをカメラに納め、もっと藤前干潟を好きになってもらいたい、そんな願いもこめ、準備に取りかかりました。
*【潮の満ち引きで変わる姿を楽しみに訪れる人も多い藤前干潟】*
講師をお願いしたのは、わたしの前職の元上司の井上琢朗氏。井上氏は、中日新聞系の映画会社の中日映画社カメラマンとして活躍し、フリーになってからは、雑誌の巻頭を飾る写真を数々撮ってきています。
長年ファインダーをのぞいてきた経験が、参加者の質問にも必ず答えてくれるはずと、講座の前半は座学で、後半は講師が撮影会というプログラムにしました。
*【平日の開催にもかかわらず13名の方が参加してくれました。】*
それではここで、みなさんにも、カメラ講座の中から、今日からできる撮影のポイントをご説明しましょう。
さてみなさんは、これから何かを撮ろうというとき、その撮りたいモノ(見せたいモノ)をフレームのどこにおきますか?
以下の写真を観てください。天守閣と城壁、そして門が、とてもバランスよく収まっているように思いませんか?
*【ポイント1 3分の1の法則】*
実はこの写真の特徴は、上下、左右の3分の1のあたりにポイントを置いているところです。普通に考えると、天守閣を中央に置きがちですが、左から3分の1あたりに天守閣、右から3分の1あたりに屋根、そして下から3分の1あたりに門を置くことで、城の奥行きや広大さが表現できるようになるのです。
*【ポイント2 構図は引き算】*
以上の写真は、構図の中に余分なものをいれない、という講義の中で使用した写真です。実はこの写真は、整然と地蔵郡が収まっていますが、周辺には蔵や近所の家があり、何を撮りたいのか、というテーマのもと、ひとつずつ引き算をして行った結果、このような構図になったそうです。
よく見ると、この写真にも、左右、上下の3分の1に地蔵の列をいれるという「3分1の法則」を取り入れていることに気がつきます。
*【撮影の実施風景。これは逆光撮影のヒトコマ。実施ではARがモデルになることもありました。】*
デジタルカメラの普及でますます身近になったカメラ。身近ゆえに、心になる一枚が撮れたらうれしいいですよね。
秋の深まりとともに藤前干潟には、鴨が戻りつつあります。ぜひこの機会に、カメラを持って藤前干潟にお出かけください。
****フォトコンテスト開催****
(名古屋自然保護官事務所からのお知らせ)
10月29・30日に開催される「藤前干潟ふれあいデー」(主催:藤前干潟ふれあい実行委員会)のイベントとして、藤前干潟をテーマとした「フォトコンテスト」を行います。応募期間は、10月3日(月)当日消印有効までです。詳しいお問い合わせは、名古屋自然保護官事務所まで℡(052)389-2877