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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

横山レポート①「キノコ」

2011年09月20日
志摩
横山では今、あちこちでキノコが見られるようになってきました。8月に入ってからポツポツ姿を見せ始めていましたが、このごろは巡視の度に新たに生えてきたキノコを発見します。


▲歩道のあちこちに出現。




「さや華さ~ん、焼きたてのパンはいかが~。」と先を歩いていたパークボランティアさんに呼ばれ、喜んで向かうと・・・焼きたてパン???




たしかに、とってもおいしそうです。ノウタケ(脳茸)でしょうか?
写真では分かりづらいですが、本当に焼きたてのパンのようにこんがりと茶色に色づいています。割ってみると・・・ふわふわしていて、蒸しパンのようです。お皿においてあったら、間違えて口にしてしまいそうなくらいそっくりです。




ノウタケは、成長すると表面が動物の脳のようにたくさんのシワが入ってきます。そして、だんだんと表面がぼろぼろになり、押すとホコリのような胞子を吹き出します。
上の写真のように若いうちは無臭ですが、日が経つととっても嫌な匂いがしてきます。横山ビジターセンターの職員さん曰く、「濡れた犬の匂い」がするんだとか・・・。
同じキノコの経過を追ってみると、いろんな姿が見られて面白そうです。

これから遊歩道沿いでは、スダジイやコナラの下でたくさんのドングリも見られるようになってきます。日々新たな発見がある横山ですが、今の季節は足下にも目を向けてゆっくりのんびり歩くのがオススメです。
みなさん、ぜひ横山にお越しくださいね。