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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

夏の藤前干潟観察会、テーマはあの生き物

2011年08月30日
名古屋
8月はイベントなどで忙しく、すっかり遅くなりましたが、
8月3日に行った「夏休み!干潟観察会」のご報告をします。

【夏の藤前干潟】

さて、ここで突然ですがクイズです。
以下の5つのヒントに当てはまる生き物は?
①細くて長い、②背中は黒色、③ヌルヌルしている、④夏の食べ物と言えばコレ、⑤名古屋名物になる

分かりましたよね?
そう、「ウナギ」です。
名古屋名物「ひつまぶし」になる名古屋にとても馴染み深い生き物です。
そして、このウナギ、藤前干潟周辺にたくさん生息しています。
そこで、今回は夏のテーマとしてもぴったりなウナギを目玉にした観察会を行いました。

観察会当日はよく晴れ、たくさんの方が参加してくれました。
一列に並んで、早速干潟へ入ります。

【足元に気をつけながら・・・】

そして、ウナギを捕まえるために予めしかけてあった土管を
ひとつずつ引き上げていきました。

【土管でウナギを捕る漁法は昔から行われている伝統的な漁法です】

3つ目までの土管にはウナギがかかっておらず、残念でしたが、
4つ目の土管を引き上げたとき、遂に中からヌルっとしたものが!
と、同時にみんなの歓声が干潟に響き渡りました。
ウナギ、ゲットです!!



「ウナギってこんな顔をしているんだ!」
「触ると本当にヌルヌルしている」

ウナギを見る子供達の喜んだ顔を見て、私たちスタッフも嬉しくなりました。
(※観察会後、このウナギは捕まえた場所に戻しました。)

また、今回の観察会では、干潟でウナギを捕まえるだけでなく、
ウナギの生態やウナギを含む藤前干潟の食物連鎖についてクイズで学びました。

【ウナギのクイズ大会!】

ウナギの好物は貝やゴカイであること、
ウナギは実は毒を持っていること(触った直後に手を洗えば問題ないです)、
ウナギは日本から2,000kmも離れた南の海で産卵することなど、
身近な生き物のようで意外と知らないウナギの生態について
知ってもらえたのではないでしょうか?

今後、夏にウナギを目にする際には、
ウナギの生態やウナギを育む藤前干潟のことを思い出してもらえると
嬉しいと思います。