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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

小学校の総合学習にて

2011年07月20日
名古屋
本当に暑い日が続いていますね。
「こまめな水分補給」と「よく食べ、よく寝る」を実践して、暑さに負けず、
この夏を乗り切っていきたいと思っている今日この頃です。
皆様も体調には十分お気をつけください。

さて、少し前のこととなりますが、
7月1日、名古屋市立八熊小学校の6年生の皆さんが
稲永ビジターセンターに来てくれたときのことを今回はご報告したいと思います。

【稲永公園の松林を抜けて稲永ビジターセンターへ。】

来館の目的は「総合学習」の授業として藤前干潟の環境や生き物について学ぶこと。
藤前干潟の稲永ビジターセンター及び藤前活動センターには年間を通じて、
多くの小学校、中学校の来館がありますが、
今回はヨシ原観察を含めた学習プログラムを実施しました。

まずは、DVD鑑賞。
映像で藤前干潟の概要と底生生物などの生き物をご紹介。


【見終わった後はみんな真剣にメモを取ってくれました!】

続いて、本日のメインイベントであるヨシ原観察へ。
ヨシ原だけでなく、ヨシ原の側にある干潟の石の下や泥の中から
カニやゴカイ、ヤマトシジミなど
たくさんの生き物がみつかりました。


最初は恐る恐る干潟へ入っていた女の子たちも、
しばらくすると次々とカニを手で捕えていてびっくり!

ヨシ原観察では、ヨシ原や干潟のゴミ問題にも目を向けてほしかったので
生き物の観察だけでなく、ゴミ拾いもしてもらいました。

【拾ったゴミ(左)ときれいになったヨシ原(右)】

少しだけのつもりだったのですが、あっという間にゴミ袋いっぱいに。
「ペットボトルが多い!」
「サッカーボールや野球のボールがたくさん捨ててあり、もったいない!」
などの感想が生徒たちから聞かれました。

ゴミがたくさんあるヨシ原や干潟にカニや貝などの生き物が生きている光景を見て、
少しでも何かを感じてもらえたでしょうか?


【最後の質問タイムではたくさんの手が挙がりました。】
八熊小学校のみなさんは、事前に藤前干潟のことをノートにまとめて学習し、
鳥などの干潟の生き物を書いた絵を持参してくれ、とても勉強熱心な姿勢を感じました。

学校で自ら勉強したことに加えて、今回、藤前干潟で見て感じたことが、
生き物や自然環境を見たり、考えたりするときの助けになってほしいと願っています。
そして、実際に生き物を見て、「生き物っておもしろい」と思ってもらえたら
何より嬉しいです。
八熊小学校のみなさん、また、藤前干潟に遊びに来てくださいね。

最後に、名古屋自然保護官事務所では、
小学校・中学校等に出向いて藤前干潟の紹介をする「出前講座」をしています。
興味がある方はぜひお問い合わせください。
(名古屋自然保護官事務所 Tel:052-389-2877)