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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

志賀高原の山歩きと池めぐり

2011年07月12日
志賀高原
先日、横手山から鉢山へ下り、四十八池、大沼池を巡るコースを歩いてきました。

横手山の標高は約2300m。でも国道292号線の「のぞき」または「渋峠」からリフトなどを使うと、ほとんど歩くことなく山頂に行ける山です。しかも頂上からの展望が良く、近くは志賀高原の山、飯綱・戸隠・妙高といった北信の山々から、遠くは富士山、北・中央・南アルプスの山々、そして日本海も望むことができます。

<登山道から笠ヶ岳を望む。肉眼では背景の薄曇りの中に北アルプスが見えました>

横手山からは尾根に沿って歩きます。針葉樹の林やネマガリタケの密生を歩きます。だんだん植生が変わっていくのが面白いです。道は良く踏まれ、標識も必要箇所に設置されています。

<上左:針葉樹の林、上右:根曲がりだけの密生>
<下左:裏志賀山を望む、下右:アカモノ>

いよいよ、四十八池です。今までの樹林から景色が一変します。コバイケイソウ、ヒメコケモモ、ワタスゲなどが咲いていました。

<四十八池の湿原>

ご紹介したコースは、標高差が約700mあり、距離も約10kmと長いので、健脚向きです。
ご自身の体力や興味に合わせて、横手山だけ、四十八池だけ、四十八池から大沼池を巡るなどコースを選んで、風景や植物を楽しんでください。
このようにコースを選ぶことができるのが、志賀高原の魅力の一つだと思います。

最後にお知らせとお願いです。
<お知らせ>
四十八池にトイレが整備されました。間もなく開く予定ですが、今はまだ開いていないのでご注意ください。
<お願い>
このトイレは微生物により汚水を浄化処理・再利用する仕組みです。利用の際は次の2点のご協力をお願いします。
・処理能力に限りがあるので、できるだけ緊急時のみのご利用をお願いします。
(四十八池からそれぞれ1時間ほどの大沼池と硯川バス停にトイレがあります。)
・ご利用時は備え付けの紙(微生物の処理できる紙)のみを使用してください。