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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

「日常の一コマ」と「お知らせ」

2011年05月18日
妙高
 今日は朝から抜けるような青空。いもり池のミズバショウは盛りを過ぎ、フキノトウとタラの芽は15㎝くらい、ともに食べ頃は過ぎました。事務所の周りも日に日に緑が濃くなってきています。

 午前中、保護官に同行して融雪後の施設確認に行ってきました。
まだ赤倉から関温泉にぬけるルートは通行できないため、一旦国道18号バイパスに出て上越方面に進み、妙高山麓直売センター「とまと」が目印の「坂井北」交差点を妙高山に向かって登ります。国立妙高青少年自然の家と休暇村妙高を過ぎると「五最杉園地」に到着です。

 手軽な散策コースですが、休暇村妙高職員の方の案内で、歩道には雪の重みに耐えられなかった木が覆い被さっていて危険な箇所がないか、また雪で壊れた施設がないかチェックしながら園地内の各施設をまわります。

まず、休暇村妙高駐車場の脇から遊歩道に入り、




五最杉園地駐車場周辺が一望できる丘の上の東屋に向かいます。




 こういった施設の確認作業も、一般の皆さんに安全に利用していただくための大切な業務の一つ。地味な作業ですが、この地域一帯の環境保全と適切な利用のため日々頑張っています。

 ところで、巡視の合間にちょっと目立つ柄の甲虫を発見!




 テントウムシにしては少し大きめだし、形も柄も違います。

 保護官から、発見場所周辺に「イタドリ」が生えているのを教えてもらったことがヒントとなり、後で「イタドリハムシ」とわかりました。
このハムシの仲間はだいたいが葉っぱを食べます。だから「葉虫」。なかでもイタドリハムシは成体、幼虫ともにイタドリやスイバの葉っぱを好んで食べます。成体で越冬し、春に良く見られるそうです。もっと近くで撮影しようとすると、元気よく青空に飛んで行きました。

 小さな昆虫ですが、妙高高原の厳しい冬に負けない強い生命力を感じます。ちょっとだけその生命力を分けてもらった気がする、そんな楽しい出会いでした。

 さて、タイトル通り、妙高高原自然保護官事務所よりお知らせです。
ただいま、環境省では「妙高高原地区パークボランティア」を追加募集しています。環境省が力を入れている「妙高高原の素晴らしい自然を守る」活動のお手伝いをしていただける方、妙高高原地区の環境保全に興味がおありの方がいらっしゃいましたら、環境省長野自然環境事務所ホームページ等に掲載中の募集要項をご確認の上、専用応募用紙に必要事項をご記入頂き、妙高高原自然保護官事務所までご応募下さい。

 ご不明の点がございましたら、下記までお問い合わせ下さい。

○環境省長野自然環境事務所ホームページアドレス

https://chubu.env.go.jp/nagano/

○お問い合わせ

環境省妙高高原自然保護官事務所
〒949-2112 新潟県妙高市大字関川2279-2
電話:0255-86-2441, FAX:0255-86-2464

※定員がございますので、ご希望に添えない場合もございます。ご了承下さい。