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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

市ノ瀬ビジターセンター開館準備

2011年05月12日
白山
こんにちは。
白峰にようやく春が訪れ、山も青々としてきました。
白峰から少し山へ向かったところに別当出合という場所があり、白山登山で最も利用される砂防新道という登山道の入口になります。

その麓に市ノ瀬ビジターセンターがあります。
冬期に市ノ瀬周辺は雪で埋まってしまうため、現在閉館しています。
例年より少し遅いみたいですが、その開館準備を2日に渡って行ってきました。



5月9日(月)
市ノ瀬ビジターセンターの雪囲いを、業者の方々と一緒に外しました。

雪囲いって・・
生まれも育ちも東京の僕には知らなかった言葉だったのですが。
窓や建物等を雪から壊れないように守るために設置する物です。
それが無いと窓などが簡単に割れてしまいます。



【春先の写真】

今年はなんと雪囲いをしても割れてしまいました。
予想以上の雪の圧力で雪囲いごと割ったものと推測しています。

市ノ瀬ビジターセンターはもうすぐ開館しますが、まだ直っておりません。
修理の為の手配を現在行っていて、現在、板とトラロープで応急処置を行っています。
1F部分なので、建物内からは近づけないとは思いますが、ガラスも飛散していましたので、近づかないようにしてください。


作業を続けると・・


【雪を利用し、資材を運びます】


なるほど、2階で外した雪囲いを雪の上に落として滑らせて移動させるんですね。
以前、しらみね自然学校の「ヨサリのジロバタ」で、この地域では林業が盛んだった(雪の時期に切った木を運んだ)と伺いましたが、その名残を感じました。雪深いからこそなのですね。

この日、雪囲い撤去作業を3時間ほどで終えました。



5月11日(水)
大雨の中、関係者と共に清掃や機器の設置、点検等に行ってきました。


清掃をし、昨年の垢を落とします。
機器を設置し、配線をつなぎます。
職員さんも事務所を整理し、開館に備えます。
やはりプロの技。
黒ずんだタイルも綺麗になりました。
AV機器の大量な配線、僕に繋げられる自信はありません 笑



事務所に入ると・・


【平成22年の落とし物です】

山での落とし物の多さにびっくり。
以前、山の清掃活動をしていて感じましたが、落とし物なのか、目印で置いていった物なのか分からないものがよくありました。
本人が目印に置いた場合でも、一般の登山者の方々は落とし物やゴミだと思って、心遣いで拾ってきてしまう場合もあり、難しい問題です。
目印を置くのはモラルの問題です。
2人以上で登山を行う際、はぐれた場合の集合場所などの計画をしっかり立て、目印など置かないよう心がけましょう。


みなさんのおかげで開館準備も終わりました。
関係者の皆様、ありがとうございました。
もうすぐ開館です。それに伴い、市ノ瀬までのゲートも開きます。
ゲートも開き、市ノ瀬ビジターセンター付近の市ノ瀬園地や根倉谷園地、岩屋俣谷園地も散策できます。
お楽しみに!


【寒い中、ご苦労様でした】