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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

妙高山の雪形「跳ね馬」といもり池のミズバショウ

2011年05月11日
妙高
 連休中はあまり安定した晴天に恵まれず、気温も上がったり下がったり。雪解けも思ったほど進んでいないようで、平地でも日陰に雪が残っていたりします。

 そんな連休明けの5月9日月曜日。気温はぐんぐんあがり、朝からぽかぽか陽気。出勤途中、快晴の空のもと妙高山の外輪山に少し太り始めた雪形「跳ね馬」が、あまりにくっきり浮かんでいたので、車を脇にとめて降りてみました。




 丸で囲んでみましたが、ちょっと小さすぎたでしょうか?なんとなくでもわかって頂ければ嬉しいです。国道18号バイパスを長野方面に向かう車線。「道の駅あらい」の手前「梨木」の信号付近から撮った1枚です。

 この躍動感あふれる「跳ね馬」は農作業開始の目安といわれており、妙高の春をいろどる代表的な風景の一つです。この「跳ね馬」、雪がとけるにつれて徐々に太っていきます。その様子も、私にはいとおしく感じられます。

 国道の右手側には八重桜の並木が続き、ほんの数日前まで濃い桜色に染まっていましたが、今朝は少し残っている程度でした。

 さて、「跳ね馬」を右手に見ながら18号を長野方面にさらに進むと、近づくにつれて「馬の鼻」側を通行するかたちとなり、ついには完全に雪形の斜面の真横をすぎて、見ることができなくなります。妙高高原の自然保護官事務所に近づいた証拠です。

 事務所到着後、朝のいもり池に向かってみました。5月2日池周囲の清掃活動をした時には、まだちょぼちょぼだったミズバショウ。1週間経ってどんなもんでしょうか?




 風もなく穏やかで、池ごしにせまる妙高山の圧倒的な迫力とその美しさに、まず見とれてしまいました。遊歩道を進んでいくと、お目当てのミズバショウです。どれどれ…




 こんな感じでした。でも、去年はもっと多かったような気がします。ということは…
今週末こそ、ミズバショウに埋め尽くされた湿原のピークを楽しむことができるかもしれません。「もう終わってるだろうな。」と残念がっている皆さん、これからでも妙高高原のいもり池に足を運んでみてはいかがですか?きっと妖精のようなミズバショウたちが皆さんを大歓迎してくれると思います。

 なかなか暖かくなった感じがしない今年の春。それでも少しずつ新緑の季節に向かっているようです。ミズバショウが終わるころ、もう一つの春の顔「ミツガシワ」がいもり池をいろどります。

※ミズバショウの開花状況は、今後の気象条件によって大きく変化します。