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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

妙高高原自然保護官事務所周辺のいま

2011年04月22日
妙高
 4月の中旬から気になり始めるのが、いもり池周辺の花々の開花状況です。今年の春はなかなか暖かくならず、いつまでも雪が残ってしまってヤキモキする毎日です。昨日は数日ぶりの晴れ間でしたので、午後からいもり池の周囲の状況を確認しに出かけました。いもり池は妙高高原自然保護官事務所から歩いて数分でビジターセンターと反対側の入口に到着です。




奥に見えるのは黒姫山です。
まだ運動靴ではちょっと歩きにくい状況。それでも、待ちきれないお客様が春のおとずれを楽しんでおられました。妙高山側の湿地には、ようやくミズバショウのまっしろな仏炎ホウ※がぽつぽつ出始めました。最盛期には、まるで妙高山の裾野が全てミズバショウで覆われてしまうかのような、見事な群落をみることができます。




 池をめぐる遊歩道の半分は、すでに雪が消えています。池は山側の流れ込みと道路側の流れだしのまわりで水面が現れ、遠くから様々なトリたちのさえずりとカエルの鳴き声も聞こえてきます。


 

 例年この時期から5月の連休いっぱいまで、妙高高原ビジターセンターの協力で、環境省妙高高原地区パークボランティアの皆さんが「ミズバショウ解説活動」を行っています。
 今日、自然保護官が状況を確認に行ったところ、妙高市の職員の皆さんを中心にスコップで残った遊歩道上の雪を除雪されていたそうですので、今週末は仏炎ホウも増え、遊歩道も一層歩きやすくなっていると思います。
 私も事務所の車と「ピーター」(除雪機のことです)をいれかえて車庫にしまい、グリーンシーズンに向けて準備を始めました。
 昼頃には、アカゲラが雪で倒れた木の幹を一生懸命つついて幼虫を食べる姿もみることができました。
 妙高高原に花々が咲き乱れ、生きものが活発に活動する季節まで、あと少しです。

「ミズバショウ解説活動」に関するお問い合わせは、

○環境省妙高高原自然保護官事務所
〒949-2112 新潟県妙高市大字関川2279-2
電話:0255-86-2441, FAX:0255-86-2464
MAIL:TAKUYA_NISHIBAYASHI@env.go.jp

または、

○上信越高原国立公園妙高高原ビジターセンター 
〒949-2112 妙高市大字関川(池の平)2248-4
TEL・Fax 0255-86-4599
E-mail myokovc@myoko.tv
URL http://www.myoko.tv/mvc/
  
まで、おきがるにご連絡下さい。

※「ホウ」の漢字は、くさかんむりに「包」です。