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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ブナオ山観察舎

2011年03月14日
白山
はじめに。
このたびの東北地方太平洋岸地震の被災者の皆さまには心よりお見舞い
申し上げます。


突然ですが、皆さん「県鳥」ってご存じですか?
僕の住む石川県はイヌワシだそうです。

そのイヌワシを見ることができるよいスポットを調べたところ「ブナオ山観察舎」という施設が出てきました。白山麓でイヌワシがかなりの確率で見られるとのことです。

そして早速、ブナオ山観察舎に行って参りました。
すると・・なんと!


【入り口が見えない・・】



埋まってます。トイレも。


【トイレ】



中にはおもしろい展示。





更にはスコープが・・
そしてカモシカもイノシシも沢山観察できます。


【なかなか合わせるのが難しい】



また、その日は和かんじきを履いてミニ観察会に参加しました。
かんじきは、地域によって素材も形も違うそうです。
白山麓ではクロモジが多く、素材として利用したそうです。
クロモジは油が多いため水分をはじくためです。


【かんじきを履きます】

さあ、出発。
単純に美しい景色。


【美しい・・・】

ここにカモシカもイノシシもいました。

歩いて行くと、なにやら足跡が・・
ノウサギやキツネ、リスなどの足跡を見ました。


【どこへ向かっているのだろう・・】


さらには毛虫みたいなこれは・・ミヤマカワラハンノキです。


【ミヤマカワラハンノキ】


不思議がいっぱい。


【水が噴き出していました】


肝心のイヌワシは・・・??
発見!
・・しかし遠すぎて写真撮れませんでした。

また来る機会ができました。


【次回は近くで見れますように】



自然の中に入っていくと、いろんな事に気づきます。
目を閉じてみると、森の香りや鳥の鳴き声、山に登り興奮していたのが嘘のように落ち着きます。

鳥の鳴き声が気持ちよかったので、カウントしてしまいました。
イヌワシ、トビ、コゲラ、コガラ、ヤマガラ、エナガ、ハシブトガラス、ハシボソガラス。計9種。
東京にいたときにもよく鳥を見に行ってたのですが、種数は少ないです。
植物が雪に埋もれて食べるものが無いのですかね?



観察会が終わり、かんじきを外すと足がズボズボと埋まってしまいます。
人間の体重がうまく分散されるよう考案されたのがこのかんじき。
厳しい自然と共に生きる豪雪地に住む人々が生み出した、「生活の知恵」ですね。素晴らしい。

ブナオ山観察舎では、ミニ観察会を下記の日程で行っているみたいなので遊びに行ってみてはどうでしょうか?

12~5月5日までの土・日・祝日 10時00分~15時00分 の間で1時間程度


【行ってみては?】