中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

関西学院大学インターンシップの上信越高原国立公園体験記~その2~

2010年09月07日
万座
さて、続いての体験記の筆者は高松佑季君です。彼は今回、インターンシップのリーダーとして、みんなをしっかりとまとめ上げてくれていました。研修リーダー高松君は、登山者カウンタチェックと登山道巡視で訪れた草津白根山の自然について、レポートを作成してくれました。高松君、お願いします!


こんにちは。関西学院大学のインターン実習生の高松です。私は実習中に印象に残った本白根山の景色について紹介させていただきたいと思います。
本白根山では夏の高山植物が色鮮やかで、白いシラタマノキの実、ピンクのコマクサの花、紫のヒメシャジンの花、赤いコケモモの実、黒いクロマメノキの実など他にもたくさん色彩豊かな植物を発見することができました。このような高山植物は小さく、かわいい実や花を付けるものが多く、何とも言えない魅力があります。また、オヤマリンドウやエゾリンドウなどが青い鮮やかな花をつけており、思わず目を奪われてしまいました。ただ、私が驚いたのは、一見花が蕾のように思えたのですが、『オヤマリンドウなどの花は開花時でも花びらが完全に開かない』と知り、色の鮮やかさだけでなく趣深い花だとしみじみ感じました。きっと秋にはまた違う景色が広がっているのかと思うと何度も訪れてみたくなりました。

【白根山系に咲くオヤマリンドウ】

他にも万座地区の牛池や本白根山上にある鏡池や弓池、湯釜などにも巡視で訪れました。今年の暑さのせいでしょうか。鏡池の水が少し干上がっていたのは残念でしたが、水辺の景色は非常にきれいでその景色の中にいると心まで澄んだような気持ちになり、トンボが追いかけっこ(?)をしている景色にも心が和みました。中でも展望台から見た湯釜の色鮮やかさには神秘的なものも感じました。

【湯釜】

実習を通して上信越高原国立公園内の様々な素晴らしい景色や生物を見ましたが、巡視中にゴミ(トイレ後のティッシュなど)もチラホラあったのが少し残念でした。国立公園として将来にも素晴らしい景色や生物を守っていくためにも、利用される方は意識を持って利用していただけるようにご協力お願いします。



高松君ありがとうございました。巡視の中で、花々を始め結実状況も確認できましたよね。自然の色って本当に不思議で、目から心へすんなりと入ってきます。自然の美しさはとても不思議な力を持っている気がして私はなりません。またレポートにもあったように、巡視中には自然には無いものが確認されることがあります。ゴミは持ち帰ること、そして山など自然環境に入る前にトイレを済ませておいていただけると有り難いです。