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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ホシガラスの工夫

2010年08月11日
万座
こんにちは、万座自然保護官事務所の小林です。
今年は猛暑となっており、ちょっと体にこたえますね。
先日のお休みの時には、あまりの暑さに、涼を求め“打ち水”をしてみました。
すー・・・っと暑さが引き、とっても気持ちよかったですよ。きっとこの暑さもあと少し。暑さに負けないよう工夫をし、楽しみたいと思っています。

さて皆さん、“カラス”っていうとどんなものを思い浮かべますか?
よく見かける真っ黒なカラスを思い浮かべませんか。
実は、おなじカラス科でも真っ黒ではない種もいるんですよ!
その中の1つ“ホシガラス”ってご存じですか?
彼ら、ちょっとオシャレなんです。ほら!

【ホシガラス 本白根山頂付近】
この名前の由来は、このファッションから来ているんですよ!
頭は焦げ茶色、翼は黒褐色、その他はチョコレート色で羽先が白く斑点のようになっており星空のように見えることから「ホシガラス」と名前が付けられたようです。
彼らは昆虫やネズミなどの他、木の実を食べています。特にハイマツの種子が大好物であるようで、ハイマツのある高山帯ではよく食べ跡を確認できます。

(ちょっと見にくいかもしれませんが)ホシガラスが食事を行った後です。
ハイマツの実を木の溝に置いて安定させ、種子を突っつきだして食べていたようですね。周囲にはハイマツの実のかけらが散乱していました。
この他にも石の溝やコケモモの木の間などでハイマツの実を安定させて食べたのだろうなと言う景色があちこちで確認できました!

この時期は、ハイマツに種が付き、ホシガラスの食べ後を見つけやすくなっています。
運が良ければ食事中にも出会えるかも!?


今年の避暑地候補に、自然と触れ合える上信越高原国立公園はいかがでしょうか。
間近で感じる自然からは、発見と驚きを得られるのではないでしょうか。


~お知らせ~
今年の10月に開催される生物多様性条約締約国会議(COP10)開催を機に、環境省では7/21より「全国自然いきものめぐりスタンプラリー」を開催しております。
是非ご参加いただき、各国立公園の魅力を感じていただけたら嬉しいです。
また、集めたスタンプ数に応じステキな記念品をご用意しております。
詳しくは↓
http://www.ikimono-meguri.go.jp/