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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

野尻湖の魅力、再発見!

2010年07月15日
戸隠
皆さん、こんにちは。
長野では、梅雨らしい空模様が続いています。

しかし、一昔前の梅雨といえば、しとしとと雨が降り続く印象でしたが、最近はいわゆる『ゲリラ豪雨』のような、集中豪雨が観測されています。
やはり、地球規模の環境変化が、このような日本の気候の変化にもつながってるのでしょうか?
なんだか、心配ですね。

さて。

先日(7月6日)、長野県・信濃町等が主催する『野尻湖クリーンラリー』が行われました。
毎年、信濃町・野尻湖周辺の小学校4校の4年生を対象に、環境教育の一環として行われているもので、今年で19回目を迎えます。
(※ちなみに、??年前にこの行事を受けた方が、すっかり大きくなって今では環境行政に携わっていたりするんです。さすが!)

当日は、開会式の後、船で野尻湖へ繰り出しました。

緑濃い湖岸の美しい風景を眺めながら、船はすすみ、
10分ほどで野尻湖の水深が一番深い辺りに着きました。
(ちなみに、一番深いところで水深38mほどあるそうですよ。)

ここで、児童の皆さんは班に分かれての作業。
透明度をはかったり、水温をはかったり。
プランクトンの採取も行いました。


(みんなで、水温を計測。テレビ局も来て、ちょっぴり緊張?!)

水面近くの水と、湖底近くの水は、
手を入れると驚くほど温度の差がありました。
(ちなみに、水面近くが25℃、水深30m地点では8℃でした。)
住んでいるプランクトンの種類も違うんですよ。

さて、船を下りたら、各自分かれての学習です。

『プランクトンコーナー』や『水生生物コーナー』など、全部で7つのコーナーが用意され、私たち環境省は、『国立公園コーナー』と『外来魚コーナー』の二つを担当しました。。

『国立公園コーナー』では、国立公園の紹介をした後、
「どうして国立公園はきれいなんだろう?」という謎について、
皆さんに作業を交えて解き明かしてもらいました。


(国立公園について、みんなで勉強。)

『外来魚コーナー』では、それぞれの魚の特徴や、
「外来生物」についての説明を行いました。


(野尻湖に住んでいる、ブルーギルやブラックバスについて
 実際に見て、くわしい説明を聞きました。)


児童の皆さんはこの行事を通じて、野尻湖の素晴らしさや大切さを再確認したようです。

未来を担う子供達が、身近な自然を通して地球環境を考える。
この素晴らしい行事を、ずっと続けていって欲しいと思います。