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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

後立山 夏への準備

2010年05月21日
長野
 里では冬も終わりを告げ、野山はいっきに夏へと季節変わりが始まっています。後立山のふもと、栂池自然園でもグリーンシーズンの安全を願い、栂池自然園開園祭が開催されました。今年は自然園でも雪崩が多く発生したとの事で、園内を見渡すと灌木類の折れた枝を多く確認しました。雪崩の影響により立木がなぎ倒された残骸が自然園の中まで押し寄せてきたようです。
自然のパワーというか恐ろしさを間近で感じ取りつつ、開園祭の神事では利用者の安全を関係者と共に祈願いたしました。


(山の神に向かいお祈り)
単なる儀式では無く、関係者の方たちの真剣な祈りが伝わる神事となりました。


(栂の森ミズバショウ)
 栂池と言えばやはりミズバショウ。今年も元気にリュウキンカと共に咲いていました。仏炎苞が枯れ始める頃、本格的な夏を迎えます。
今年は「みずばしょう湿原」内まで押し寄せた雪崩がありましたが、こちらでも影響を受けることなく例年通り咲いておりました。


(規制看板撤去作業)
 冬期利用シーズンも終わりに近づき、開園祭終了後に栂池自然園周辺に冬期間の間だけ設置したスノーモビル等乗入規制看板(車馬等乗り入れ規制)の撤去を行いました。この看板についてですが、優れた自然環境の保全を図るため、国立・国定公園内にて四輪駆動車、スノーモビル、モーターボート等を
無秩序に乗り入れる行為により、自然景観や動植物の生息・生育環境が悪化してきている地域があり、そういった地域を保全するために本制度が設立されています。もちろん自然公園法による罰則の規定も存在いたしますが、公園利用者にペナルティが課せられないように看板や公告による告知を行い、ご理解とご協力をお願いしております。
でも車馬等の「馬」って…今では一般的ではありませんよね?でも昔は立派な乗り物の一つでした。