中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

クイズです!

2010年01月22日
万座
寒中お見舞い申し上げます。1月も半ばを過ぎました。

さて、前回のアクティブ・レンジャー日記に引き続き、今回も鹿沢園地の冬期状況についての内容となります。

現在、歩道はこのような状況。積雪は60cmほどありました。前回は長靴でしたが、今回は“スノーシュー”を履いて園地の確認をしてきました。この日は朝から雪が降り積もっていて、新雪の中を気持ち良く歩かせてもらいました。
さて、いつものアクティブ・レンジャー日記に少し趣向を加え、現地調査中に見つけた光景や痕跡を“クイズ”として出題させていただきます。

まずは、第1問はこちら…


ある植物の“冬芽”です。まるで空に向かって手を伸ばしているように見えませんか。え?ウサギの顔にもみえる?ほんとですね。さぁ、分かった方はいらっしゃるでしょうか?まだ答えは発表しませんよ~。
続いて、第2問(左)と第3問(右)を一気に出しちゃいます。


左側の「テン・テン・テン」と見えるのは“ある動物”の足跡です。ダレの足跡でしょうか(足跡が見やすくなるよう画像の状態を暗くしてあります)?続いて右側、これはミズナラの木の枝にくっ付いていたある昆虫の“お家”です。まるで、葉っぱのようで見落としてしまいそうでした。
さて、答えは思い浮かびましたか?いよいよ答えの発表です。「まだ待って!」という方のために少しスペースを空けて答えの発表をさせていただきますね。







では、答えを発表します。
まず、第1問の答えは「オオカメノキ」の冬芽でした。ウサギさんに例えて説明すると、耳の部分が葉になり、顔の部分が装飾花の部分となります。また、春にはキレイな白い花を見せてくれることでしょう。
続いて、第2問の答えは、「キツネ」の足跡でした。特徴としては真っ直ぐな足跡。前足を置いたところに後ろ足を持って行くので、ほとんどブレがないそうです。きっと几帳面なのでしょう。見習いたいものです。
最後に、第3問の答えは「ウスタビガ」という蛾の越冬のための繭でした。中にはウスタビガの卵が入っています。「繭なのに卵?」と不思議に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。このウスタビガ、雌が羽化するとすぐに雄が飛んできて交尾をします。そして雌は、自分の出てきた繭の中に卵を産むため、この繭の中にはウスタビガのBABYが入っているという訳なのです。ただ、今回見つけたこの繭は、薄すぎたらしく越冬ができていない状態でした。本来は、もう少し濃い薄緑色の美しい繭が理想的なようでした。

いかがでしたか?見事全問正解という方はいらっしゃいましたか?
自然のネタは無限大!?また、クイズ出題してみたいと思っています。是非、挑戦してみてくださいね。