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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

紅葉のメカニズム

2009年10月20日
万座
ちょっと題名をおしゃれにしてみました!“メカニズム”って書くと科学的ですね。
今回は、「紅葉」についてお話ししたいと思います。みなさんご存じかと思いますが紅葉にも様々な色がありますよね。一般的には葉の色が変わることをまとめて「紅葉」と呼びますが、実は厳密に言うと色の違いで呼び名が違うんです。赤く色づくものを「紅葉(こうよう)」黄色く色づくものを「黄葉(おうよう)」褐色に色づくものを「褐葉(かつよう)」と表します。

まず、鹿沢にある角間山の現地調査に行ってきたときの写真をご覧いただき、紅葉について説明させていただきます。
さてこちら、角間山登山口に向かう途中で撮影した1枚です。イタヤカエデの黄色が確認できると思います。お日様に照らされとてもキレイでした。


続いて、角間山登山道沿いで存在感をたっぷり表していたドウダンツツジの赤です。

今回は撮影できていなかったのですが、褐色はどんぐりの木でおなじみのミズナラなどの茶色っぽい色の葉になります。

さて、紅葉にも違いがあるとお解りいただけたと思いますがそれぞれどうしてその色になるのでしょう。夏の間は緑色に見えますよね。それは、葉の中に「クロロフィル」という色素があり日の光をエネルギーに変えています。秋になると日差しが弱くエネルギーが不足してしまい、クロロフィルが分解されてしまいます。その為残った色素により紅葉が起こると考えられています。
紅葉は夏の間で作られた糖分から「アントシアン」という色素により、赤くなります。ちなみに、アントシアンが作られるためには8℃以下の低温と十分な光が必要とされています。
黄葉はもともと葉に含まれていた色素「カロチノイド」がクロロフィル分解され、確認できるようになったため黄色く見えるのです。
褐葉は紅葉と同じ仕組みですが作られる色素が違います。「フロバフェン」という色素が作られるため茶色っぽくなります。

また美しく紅葉するためには、①昼夜の気温差が大きいこと(クロロフィルの分解促進)②夏の十分な照射(アントシアンの形成)③適度な湿度(枯れてしまわないよう)といった条件も必要になるようです。紅葉の色・仕方・意味いろいろとありますね。それに、厳しい自然環境の中で色々と工夫している草木に感心しました。


万座事務所管内ではまだもう少し紅葉が楽しめそうです。自然の力に癒され、パワーをもらいに来ませんか。


【角間山登山道から見た景色】(奥の噴煙を上げているのが浅間山です。)