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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

秋支度菅平

2009年10月14日
長野
日が射せばまだまだ温かい時期ではありますが、標高の高いところでは朝の気温はマイナスになることも珍しくありません。昼と夜との温度差が大きくなる頃、山の木々たちは1年を締めくくるかのように最後の晴舞台が始まります。
例年に比べ少し早い秋の便りとなった菅平では、野山の葉が色づき始め訪れる人を情緒豊かな気分させてくれます。菅平の高原野菜は収穫の時期を迎え、下界へと秋の味覚を届ける準備で大忙しでした。

(パインビークスキー場とナナカマド)
菅平牧場から見える大松山周辺のスキー場です。ウィンターシーズンに向けゲレンデの草刈りが行われあとは雪を待つのみといった感じでした。去年は雪の少ない年でしたが今年はどのぐらい降るのでしょうか?一足早く真っ赤に紅葉したナナカマドの木が今冬の降雪量を物語っているのかもしれませんね。


(菅平牧場入口道路の散策者たち)
菅平牧場へ至るこの長く続く直線道路脇には立派なシラカンバが並び、根子岳とセットで景観美のあるビューポイントになっています。根子岳山頂部ではすでに紅葉は落ち着き、下界へと色づきが下降してきました。毎年この時期になると登山者よりもカメラマンの姿が目立ちます。訪れる観光客・登山者は、秋の醍醐味を満足そうな顔で散策し、三脚を添えカメラ越しから被写体に熱い視線を送っていました。
※四阿山は針葉樹林が多いため紅葉は期待できませんが、未だに青々とした山容を放っています。


(二重滝)
ちょうど国立公園境にあるそんなに知名度は無い滝ですが、一年を通して水量が多く豪快さを演出し、周りの景色においてはちょっとした絶壁や落葉樹が多いため秋の紅葉なんかも楽しめたりもします。ただ残念なことに滝の上部すぐ裏に建物(浄化センター)があり、見る位置によっては一緒に見えてしまい自然美に萎えてしまいます。写真を撮るときは周りの広葉樹をうまく使い建物を視界から消すといい写真が撮れるようです。カエデの葉が多くあるのでこれからの紅葉がとても楽しみな場所です。