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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

キレイなんだけれど・・・

2009年09月14日
万座
さて、ご覧ください。

わー!!きれいなお花畑♪
・・・ではないですっ!!!「オオハンゴンソウ」といって特定外来生物に指定されている植物なんですよ。「特定外来生物!?」と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないかと思いますので、ご説明させていただきます。

特定外来生物とは、《海外起源の外来生物(もともとその地にはいなかった生物)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定される。飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入などが原則として禁止されている》ものであり、外来生物法で規制し注意を呼びかけているものです。

さて、その中の1つオオハンゴンソウの特徴についても知っていただきたいので・・・原産国は北米で日本には明治中期に観賞用として導入されました。寒冷で湿潤な気候を好み種子と地下茎から生育範囲を広げていきます。その強い繁殖力から在来植物への影響が懸念され、平成18年2月より特定外来生物に指定されました。
そのオオハンゴンソウが先日、万座自然保護官事務所管内で確認され、関係団体と駆除活動をおこないました。駆除をするにあたり、種子の散乱・根からの繁殖を防ぐため、花部の切除・根っこから引き抜くことを念頭に置き作業に取りかかりました。


9月に入りめっきり秋の気候となった草津町でしたが、この日は天候も良く、オオハンゴンソウの強い生命力と戦い、暑い暑い。活動に参加していただいたみなさんも額の汗を拭いながらの作業となりました。作業を進めていくと除去後の場所は「ポッカリ」と、見通しが良くなってしまいました(ハンゴンソウだらけであったようです)。


今回で、来年度の繁殖が少しは抑えられるのではないかと期待する反面、根が太く引き抜けたとしても途中で折れてしまったり・・・根絶までには相当の時間を覚悟させられる作業となりました。


我々人間により取り入れられ人間により排除される・・・
オオハンゴンソウを始め外来生物は自分たちの子孫を絶やさないため、ただただ一生懸命なのです。だからこそ強い生命力を持ち、たまたまそこに根付き棲みついてしまっただけなのです。が、それは在来生物も同じ事。日本固有のものは一度絶えてしまったらもう二度と戻りません。今回私たちが行ったのは“有るべきものを守る”その為での活動です。

「生物多様性」が重要視されている今、私たち「人」は自由だからこそよく考え「人」だからこそ行動する義務があるのではないでしょうか。