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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

根子岳・四阿山はレンツツ最盛期

2009年06月30日
長野
レンゲツツジは北海道から九州の広い範囲に分布する落葉低木です。別名は鬼ツツジ。信州の安曇地方で歌われる安曇節の中に「聞いて恐ろし 見て美しや 五月野に咲く 鬼つつじ」という一節があります。
花を鬼に見立て豪快で綺麗な花びらを歌にするほどインパクトのある花です。その鬼ツツジですが、菅平高原の山岳地ではほぼ満開の状態です。
白樺の白い幹との対照が美しく、さながら初夏の紅葉と言った感じです。


(四阿山山麓)
レンゲの由来は蕾の状態が蓮華に似ている所から名前が付いてます。
菅平の根子岳・四阿山麓の牧場で大変多く見かけます。花弁だけを見ているとなぜか南国気分になりますね。


(根子岳山麓)
登山道脇でも賑やかに咲いているので元気が湧きます。ちょっとした休憩時の清涼剤としても担っています。


(バックの稜線は小四阿)
牛さんは花や葉に毒があるのをわかっていて食べないのか、それともあまりにも綺麗なため景色を観賞しているのかは定かではありませんが、何とものどかな風景が広がっていました。

根子岳付近の高山植物も徐々に花が咲き始めました。ミツバオウレン・ハタザオ・アヤメ・ムラサキヤシオツツジなどがメインでヤマハハコやハクサンチドリも若干見られます。レンゲツツジの開花は7月上旬頃までですが、この後もレンゲツツジに負けないぐらいの豊富な種類の花達が咲き乱れます。百名山として魅力的な四阿山とは対照的に、花の種類が豊富なので花の名前を覚えたい人には喜ばれる山、それが根子岳です。