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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

針ノ木岳慎太郎祭

2008年06月02日
長野
 6月1日に大町地区の夏山開きとして「針ノ木岳慎太郎祭」が日本三大雪渓の一つの針ノ木雪渓にて行われました。今年は第51回目で私が生まれる前から行われている歴史の長い開山祭です。近代登山の先駆者であり歌人でもある百瀬慎太郎を偲び、夏山登山安全祈願の神事が執り行われました。
今年も多くの人が参加し神事の後は針ノ木峠まで記念登山を行い、参加者全員無事に下山いたしました。下山後はおしるこが振る舞われ、大人も子供もとても満喫した雪焼けの黒い顔で帰路についていました。


(標高1600m付近にて神事)
天候が良かったため針ノ木峠まで見渡すことができました。
今回は約150名の参加があり、中には以前この慎太郎祭にて挙式を行い、今回は2人のお子さんを連れて参加されてる家族がいました。
なんだか心温まる風景でした。いつまでもお幸せに…。


(針ノ木峠と針ノ木岳)
神事会場から約2時間弱で峠に到着です。お昼ごはんを食べる人や蓮華・針ノ木方面へ登って行く人も見られました。
峠からは南に槍ヶ岳、北は白馬岳まで遠望ができました。


(峠直下の雪渓下り)
下りの最初の部分はかなりの急勾配なので参加者は恐る恐るの出足でしたが、途中慣れてくると皆思い思いに楽しく色々なスタイルで下山していきました。私も普段自分の足では出せないようなスピードで駆け下りていきました。
走る・滑る・転がる、まさしく雪渓下りの醍醐味といった感じですね。