中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

初夏の白馬連峰

2008年05月29日
長野
 白馬村や小谷村のゲレンデの雪はほとんど溶けてなくなり低山帯では新緑がきれいな時期になりました。最近は少しずつ平均気温も高くなり、夏に向けて動植物達も活発に活動しはじめています。私が訪れた時にはなんと蝉が鳴いておりました。この日はちょっと欲張りな行程で、八方尾根の巡視と栂池自然園のモニタリングを行いました。この2ヶ所はすでにリフト・ゴンドラ・ロープウェイは営業開始済みで登山客・観光客ともに賑わっていました。
積雪に関しては、八方尾根の八方池は残念ながら雪の中でした。登山道も木道はまだ積雪のため通行できませんが、尾根道であれば歩くことはできます。
栂池自然園はこちらもまだ積雪が1メートル以上はありそうで、ほとんどの木道は雪の下です。でも所々地面が露出している所では、ミズバショウがたくさん咲いておりました。八方もタテヤマリンドウなどの高山植物が咲きはじめ、花の季節の到来を感じました。


(栂池自然園入口の様子)
看板がまだ半分以上雪の中です。園内は雪道ですが、ガイドロープが張ってあるので夏道の木道とほぼ同じ位置を歩けるようになってます。


(栂の森のミズバショウ)
毎年行ってるモニタリングポイントで咲いているミズバショウですが、芽が出始めた頃に動物(カモシカ?)に食べられたようです。形を崩しながらも成長していました。


(八方尾根から見た白馬連峰)
尾根上のルートは第2ケルン付近以外は積雪はありませんでした。八方池~唐松岳間はまだ一部稜線上に雪があるので最低でも軽アイゼンは持参したほうが無難です。