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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

種子の入り込み防止マット

2006年08月10日
長野
八方尾根に八方尾根自然環境保全協議会の方々と一緒に行ってきました。
以前の日記(6月20日「八方尾根」)でもご紹介しましたが、八方尾根は通常ではあらわれないはずの低い標高(2000m付近)に高山性植物が分布しているところです。

ここはリフトで1850mまで上がることができます。リフトに乗っている時から、足元に色んな花が咲いています。

リフトから撮影。
シモツケソウ、ニッコウキスゲ、タテヤマウツボグサ等が見られます。

八方尾根の高山性植物が分布するところに、里の植物であるヨモギやオオバコを歩道沿に見かけました。どうやら八方尾根に訪れる人に付いて一緒に上がってきてしまっているようです。八方尾根自然環境保全協議会の方達とできる範囲での除去作業を行いました。


歩道沿いのヨモギ

八方尾根に上る途中のリフト乗り場や八方尾根自然研究路入口などに、靴底についた土や種子を落とすためにマットを敷いてあります。特に気にしなくてもマットの上を通過できるように敷いてありますが、本来ならいないはずの植物が入らないように、少し意識してマットの上で靴底の土を落としてからの入山をお願いします。


今年は雪解けが遅く、ただいま八方尾根では春?秋の様々な花が咲いています。

タカネマツムシソウ
紫の色が綺麗で目を惹きます。
ハクサンシャジン等の他の紫色の花と一緒に咲いており、幻想的でした。


ミヤマウイキョウ
葉がコマクサの葉に似ていますね。