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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

遅い春のお便り

2006年05月10日
長野
5月に入り最近では全国的に夏日の日もあったりしますが、長野市内もだいぶ暖かくなってきました。
私はこの4月から長野市に住んでいるのですが、「長野では冬からいきなり夏になるよ」と言われていたのですが本当にその通りで、先週までは「寒い?」と上着を着ていたのですが、今週に入りいきなり「暑い!」に変わり、街で半袖の人も見かけます。

そんな中、4月後半から植物たちが一斉に芽を出し花をつけ 、とてもにぎやかです。
今回は春の植物のご紹介をしたいと思います。

まずこちら、山でみかける花“福寿草(フクジュソウ)”です。




GWに白馬村にて。
別名“元日草(ガンジツソウ)”とも言います。
旧暦のお正月(2月)頃に咲き始める花で、「福寿」は「幸福」+「長寿」の意味から来ているとてもおめでたい名前のお花です。(でも根と茎には毒があるそうです)
といいますか、そんな福寿草がこの時期に咲いている・・・春の訪れの遅さを感じました。

そして、福寿草と同じく春に咲く黄色の花でみなさんご存じの野の花、タンポポです。


5月10日 長野自然環境事務所のすぐ近くにて。
綿毛が丸々していて、とてもかわいらしいです。

ここでひとつ、タンポポ調査をしてみました。
ご存じの方も多いと思うのですが、タンポポは在来(日本に元々ある)のものと外来(外国から入ってきた)のものがあります。
環境省では“身近ないきもの調査”という事をしており、タンポポはそれで調べる対象になっています。ご興味のある方はこちらへ。

タンポポ検索図 http://www.biodic.go.jp/mijika/tebiki2/9p.html
(2001年のものなので、最新の分類とは多少違いがあるかもですが・・・)

調べた結果、外来タンポポでした。


タンポポ畑になっていました。

遅い春を迎えて一気に暖かくなっていく長野からでした。